濃いキャラの総合デパート

胡散臭さ、わざとらしさが命! 今こそ知っておきたい新・通販スター列伝

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3人の中で唯一HPを持っているべガス味岡

 皆さんは通販番組にどんなイメージをお持ちだろうか。胡散臭い? 安っぽい? わざとらしい? 現在ではほとんどのキー局が独自の通販番組を展開し、「マルシェ」だの「マーメイド」だのオシャレなネーミングでそのイメージを覆そうと躍起になっている。しかし、私は言いたい。通販番組とは、野暮ったさと違和感が結晶した究極の芸能であると。

 古めかしいスーツを着て、甲高い声で商品を説明し、佐世保の小さなカメラ屋を一流企業に押し上げたジャパネットたかた。「全国をネットする快適ライフのパートナー」というキャッチフレーズも、読むほどに違和感がこみ上げてくるが、TVッ子の脳には深く深く刻み込まれている。通販界の東の正横綱が高田社長なら、西は間違いなくトーカ堂・北社長。無いはずのハンカチで汗をぬぐう、いわゆる「北のエアー汗ふき」や、値段を言う際に異常に恐縮する「じゅうきゅうまん……はっせんえぇぇぇん」など、商品よりも社長が気になって仕方ない北マニアを続出させている。ちなみに北社長のキャッチコピーは「感動配達人」である。

 この二人はもはや”殿堂入り”としても、TV通販番組には、タレントとはひと味もふた味も違う、キレのあるキャラを持った通販マンが意外と隠れている。つまらない正月特番の狭間に入りこんでくる通販番組を楽しむために、今注目の通販スターをピックアップしよう。

■おネエ系の大本命・ベガス味岡

 通販番組とおネエ系の相性の良さは、例えば『ポシュレデパート深夜店』(日本テレビ系)のKABA.ちゃんが証明済みであるが、ここにきて通販界にもおネエブームが到来の予感。その名もベガス味岡である。ザッピング中に初めて彼を見た時、そのテンション、眼力、そして圧倒的な顔のデカさに思わずロックオンしてしまったほど。

 彼は大学を卒業後、通販スターを数多く輩出するディノスに入社。『出たMONO勝負』(フジテレビ)にて5分で1億円を売り上げ一躍注目された。名前の由来は「ラスベガスのようなエンターテイメント性がある」ということらしい。おネエ口調で「いきますよ、いきますよ、いきますよ~まばたき禁止!!」というお約束のフレーズから、今までプレゼンした内容をフリップで改めて説明する。幼児教育の右脳開発みたいに高速でフリップを扱うので、一部マニアの間で「手裏剣フリップ」と言われている。現在通販マンとしては最も成功している一人で、実用本『5分で1億円―史上最強の営業マンになろう!』(産業編集センター)の執筆や、講演会、自身がボーカルを務める「ベガスターズ」のバンド活動などやりたい放題……いや大活躍。

 ちなみにライブ中はフリップではなく、背中に背負ったモニターに「叫べ」「紅白歌合戦」などメッセージを表示しながら熱唱している。興が乗ると、舞台上から自身が売りさばく通販グッズを観客に放出することもあるらしい。

「これが特許の逆支弁」久寿米木勝

 ベガスがキャラクターで押しまくるニュータイプの通販マンだとしたら、この久寿米木勝(くすめぎまさる)は、マーフィー岡田直系の正統派実演販売人だ。お昼の情報番組でスポット的に差し込まれる布団圧縮袋のCM「これが特許の逆支弁」と言えばピンとくる人も多いはず。ワイシャツ姿に赤のエプロン、茶髪にダミ声がトレードマーク。布団圧縮袋のイメージが強いが、久寿米木の真骨頂と言えば、オレンジグローである。

 国内では珍しい30分で一つの商品を紹介する通販番組『オレンジクリーンショー』という番組を持ち、久寿米木自ら”オレンジグロー隊”として一般家庭を訪問、あらゆる場所をピカピカにしていた。あり得ない程汚れまくったキッチンにツッコむのは無粋としても、見事な手際で換気扇やらレンジ周りを美しく変身させる久寿米木に、どれだけの奥様が胸キュンしたことか。それだけではない。オレンジグロー一筋かと思いきや、別番組では素知らぬ顔で類似品のココマジック(ヤシ油)を売っているそのいけずさ! 「もぅ、結局どっちなのぉぉ」とこれまた奥様たちを困惑させていた。クレヨンや油性マジックで油汚れを表現した先駆者であり、師匠・マーフィー岡田の名にかけてもキャラ任せの通販マンには負けられないところだろう。

“心ない笑顔”の天才・児嶋浩次郎

 『PON!PON!ポシュレ』(日本テレビ系)の顔といえば、この人。ベガスのようなアクの強さも、久寿米木のような実演販売技術もないが、誠実そうな人柄と商品への真っすぐな眼差しが、ポシュレの東海林のり子さんを始め全国のおばちゃんたちのハートを捉えて離さない。その見た目から、”通販界の堤真一”とも言われているイケメンプレゼンターである。代名詞となるような紹介商品は無いが、逆に食品、生活用品、家電、美容などなどどんなものでもそつなくこなすので、おそらく現在最も出演番組が多いプレゼンターだろう。元々舞台を中心に活動していた俳優で、かつ舌の良さには定評がある。

 『ラジかるッ』(日本テレビ系)ではトークゲストとして出演したこともあり、その時に「商品より前に出ないこと。商品の良さを説明しているときは絶対に噛まないこと」など、通販マンとしての信条を語っていた。ファンタCM先生シリーズの”激安先生”でも話題に。以前、吉野家牛丼の具のプレゼン中、児嶋イチオシの「牛丼カレー」を試食したゲストの梅宮辰夫に「美味しいけど、俺は別の方がいい……」と思いっきり味覚を否定されるも、持ち前の笑顔でその場をなんとか乗り切っていた。通販プレゼンターとしての一つの才能である”心ない笑顔”をさせたら、彼の右に出るものはいないはず。その器用さから生粋の通販ファンから「パンチがない」と揶揄される児嶋だが、ベガスよりも久寿米木よりも通販特有の胡散臭さを体現しているように思う。そういった意味で、児嶋は通販界のシリアルキラーと呼んでいいのかも。

 不況の折、製作費の面からテレビショッピングもインフォマーシャル式が主流となり、またギャラが下がったことで、通販番組に続々とタレントが流れ込んだことから、生粋の通販人にとっては辛い状況が続いている。しかしだからこそ、話術とキャラクターを持ち合わせた”本物”のみが生き残る時代とも言える。時代のアダ花、通販スターから来年も目が離せない。
(西澤千央)

『ダイナミック通販』

スターが一同に会する番組をつくるべき!

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