荒ぶる魂が表れた、漢の背中!

デコトラ、ビーバップ、パンチパーマ……女性が読むべきアウトロー企画!

 新年、初日の出とともに枕元でかすかに聞こえてくる、『ゴットファーザー』のテーマソング。爆音、テールランプ、そして漢字いっぱいの旗(誤字多め)。久しぶりに帰省したと思ったら、地元に残るグリーンヘアー(もしくは紫)のヤンキーや暴走族の残党に、「だから地元って嫌なんだよ!」と悪態をつきつつ、彼らに憧れていた思春期の自分を思い出しませんか?

 折しも、昨年の後半は市川海老蔵と元暴走族のイザコザのおかげで、六本木界隈、ひいては芸能界とアウトローの繋がりがクローズアップされたりと、なにかとアウトローが熱い注目を浴びています。おどろおどろしいフォントとエロ記事のせいで、女性にはにわかに遠い存在となっているアウトロー雑誌。そうは言っても玉石混交のごとく、女性こそぜひ見てほしい記事があることも、忘れちゃあいけません! というわけで、今回はサイゾーウーマンが2010年のアウトロー雑誌から、女性向けの記事をご紹介! 『男の勲章』なんてぬるい曲じゃなくて、『バージンブルー』でもかけて聞いてくれ~! なめ猫の下敷きと、ぶっとい眉毛の頃の工藤静香のポスターもお忘れなく☆

第3位「伝説のデコトラ『一番星号』を大阪で発見!」実話ナックルズ2010年9月号/ミリオン出版

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 今や絶滅危惧種となっている、デコトラ。一時期はやれ工藤静香だ、やれ竜だ、はてはラッセンまで行きついた一大アートだった。そのブームのもととなったのが、映画『トラック野郎』シリーズ。菅原文太が演じる、主人公・星桃次郎が乗り回していたのが、「一番星号」だ。映画シリーズ終幕から30年が経っているが、その「一番星号」が現存する、というからまさに”スクープ”!

 映画が終わり、売却されて廃車寸前の同車を磨き、復活させたのが現在のオーナー。産業廃棄物・リサイクル業を営むオーナーが仕事者として使っていたものの、ディーゼルNOX×PM(ノックス・ピーエム法)が施工されて以来、走らせることが出来なくなったとのこと。

「まだエンジンは元気に動くんですけどね。でも、誰かに売るつもりはないんですよ。このままここで、静かにゆっくりしてもらいたい」

 オーナーが静かに語るその言葉を、涙なくして聞けるだろうか。サイ女読者が選ぶべきは、「新商品の●●買ってあげようか」とチャラチャラした男ではなく、動かせない車を愛しむこのオーナーのような漢なのである!

第2位「映画ビー・バップ・ハイスクール 最強伝説 25年ぶりの中年与太郎同窓会緊急開催!」実話ナックルズ2010年11月号/ミリオン出版

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 80年代のヤンキーたちを虜にした、マンガ『ビー・バップ・ハイスクール』。ヤンキーと疑わしき友達の家に行き、このマンガがあるか否かで「ヤンキー」を判定する、いわば「ヤンキーのリトマス試験紙」的な存在だった。80年代後半には映画化し、しかも出演者をオーディションするというから、全国のヤンキーが荒ぶる魂をぶつけに行ったという伝説が残っている。「実話ナックルズ」誌上ではオーディション通過後、主要な役柄を演じた4人(菊リン、柴田、テル、ケン坊)による同窓会を開催したのだが、その撮影裏話がシゲキ的~☆

菊リン「(略)俺、台詞覚えられない馬鹿だったから。漢字も分からないし(笑)」
(略)
――撮影はどうでしたか?
菊リン「ラリってて覚えてない」
柴田「この人は、肉も食えないし野菜も食えない。だから、シンナー食うしかないもんなあ」

 シンナーって食うもんだったんスね! 肉も野菜も食えないなら、魚を食べればいいじゃないっていうツッコミもナシでお願いしますよ! さらに社会現象になるほどの人気を博したために、こんな苦労も。

ケン坊「本当のトラブルって言えば、常滑でコーヒーを買いに行ったとき、さらわれた奴がいて。(略)高崎でも暴走族がバスとかガンガン叩いてきましたね。こいつら、やっちゃおうかって言い合って」
テル「そういうとき、絶対、俺ら引かないよな」
――みなさん当時は現役の暴走族ですもんね。
テル「集会に通いながら、撮影に行ってましたよ」
菊リン「俺もトラブルあったよ。撮影所抜け出して、ラーメン屋入ったら、隣でヤクザっぽい奴らがいてさ(笑)。(略)実は本職の人たちで、『ビーバップの奴らか! 事務所来い!』ってそのままさらわれちゃった。てっきり売れない役者だと思ったんだけど。これはさすがに引いたよ(笑)」

 ええっ! 「さらわれる」って普通にいってますが、立派な犯罪ですよ? しかも「さらわれた」後の話が一切ないというところもエンタテイメントとしてはアリですが、変な余韻を残されたようで怖いといえば怖い。複雑な読後感を与えてくれるもの、アウトロー雑誌の魅力そのもの!

第1位「全日本パンチパーマ選手権」実話マッドマックス10月号/コアマガジン

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 「女ウケが悪い。流行から外れている。そんな時代になぜパンチなのか。この選手権はそこを問うたわけだ」

 と審査委員長で「人間兇器」と紹介されている真樹日佐夫先生がおっしゃる通り、なぜ? という疑問しか思い浮かばない、この企画。「実話マッドマックス」のレベルの高さがひしひしと伝わってくる。何のレベルか、ということを置きざりにするぐらいのビジュアルインパクトである。

 まずは「選手権応募者一覧」をチェックしてほしい。このページにはパンチパーマしかいない。オンリー・パンチ。20人中、マスク着用者が3人(マスクに「悪」と書いていないのが残念きわまりない)、サングラス着用者4人、そして「眉毛整えました」(サイ女調べ)が20人・100%なのも感慨深い。

 次に見るべきは、本選出場者紹介のコーナー。ここは編集部サイドの気合の入った、紹介文に抱腹絶倒するだろう。例えば、エントリーナンバー3の前田卓哉氏は「かつてパンチパーマだった祖父・父を持つ、遺伝子パンチャー」とあるが、パンチパーマは決して遺伝ではないというツッコミ、パンチパーマをあてている人を「パンチャー」と呼ぶことなど、読者の頭にはいろんなことが走馬灯のように駆け巡っていく。またエントリーナンバー4の仲田剛氏は「リーゼントを下ろしたら男も下ろさなきゃしょうがない」という言葉を肝に銘じており、彼女や床屋から諭されても、「やめられない止まらない。パンチは自分の一部、男の髪形です」というリーゼント&パンチという二重の伝統芸能を受け継ぐ決意を見せている。

 最終的な順位、3位は「本職に間違えられる」という志賀賢太郎氏、2位は茶髪でパンチという新スタイルを確立した山根恭治氏、そして栄えある優勝はパンチ歴28年の”ベテラン・パンチャー”三崎康郎氏&「ナニのデカさはテポドン級」とパンチとまったく関係ないアピールをした三崎涼氏の親子! トキと同じぐらい、手厚くこの親子を保護してほしい、と思ったのは我々だけではないだろう。

 しかし、この企画で一番気になったのは、真樹氏が語る「パンチ好きな女はほんとにエッチだ。理屈じゃねぇんだ、俺の生きてきた経験だよ」というセリフ。わずか2ページに、計3回もこのセリフが掲載されている。これこそが、「実話マッドマックス」編集部から、女性陣へのメッセージなのではないか。

 というわけで、今まで抱いていたアウトロー雑誌への偏見、食わずぎらいは改めて頂けただろうか。正月という忙しいようで、意外と暇な時期にこそ、そして一年の計を立てるこの時期こそ、アウトロー雑誌を読んでほしい。そして、ぜひ自分の胸に手をあてて、「パンチパーマが好きなのか? エッチなのか?」ということをゆっくりと考えてほしい。それが、アウトロー雑誌を読む意味だから。

「実話ナックルズ 2010年 09月号」

デコトラのほかにも、シャブ研究なども読みごたえがあります

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「実話ナックルズ 2010年 11月号」

ビーバップのほか、芸能黒社会、ヤクザ大研究なども♪

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「実話マッドマックス 2010年 10月号」

パンチパーマと女暴走族スナックの企画がすばらしいです!

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