『四十路越え!』刊行インタビュー

“オモロイ女”になれ! 湯山玲子が恋愛とセックスの呪縛を解き放つ

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『四十路越え!』(ワニブックス)

 「もういいトシなんだから」という言葉と、まだまだ若く元気な肉体&精神の間に引き裂かれている、そんな今の四十路女性。家庭も仕事も女としても現役であり続ける「新しい世代」の先端に立たされ、ロールモデルも不在……。惑いに惑う現代女性の前に「規格外の女になれ!」とバーンと背中を叩いているのが、湯山玲子さんの著書『四十路(ヨソジ)越え!』(ワニブックス)だ。女性誌でうた われる仕事、恋愛、セックスの綺麗事にズバッとメスを入れ、タフに楽しい四十路ライフを提唱する力強い言葉が詰まっている。男性、同性、女性誌の視線に呪縛されたさまざまな概念を解き放つべく、湯山さんにお話をうかがってみた。

――この本では恋愛とセックスについて、今まで誰もツッコまなかった部分をハッキリと語られていました。湯山さんは「自分で性欲をまかなう光合成女子」として、オナニーを非常に肯定していますよね。

湯山玲子(以下、湯山) ハイ、そのとおり(笑)。セックスはカジュアルになったけど、自分に性欲を認め、オトコが”抜く”感覚でオナニーすることにはまだまだ女性は抵抗がありますからね。しかし、性欲はバカにならないほど大きく、かつ、健康的な欲求なので、それを抑圧し、”無いもの”とすると精神的にも、肉体的にもひずみが来る。体験的にも、周辺の声でも四十歳前後に性欲はマックスになります。最近分かったんですが、そのムラムラを世の中では、全部、 更年期の一部だとひっくるめて称していたんですねぇ。シンプルな「欲しい~!」っていう性欲には触れずに。その発散方法として相手がいてもいなくても、光合成(笑)はいい方策です。少なくとも、恋愛という美名の元に、ほとんどの時間をそれに費やしているよりも、それはそれで発散し、スッキリした上で人生の可能性を追求した方が良い。

――女は性欲を「恋愛」という形に美化したがったり、セックスにいちいち「恋愛的な手続き」を求める、とも書かれてますね。

湯山 恋愛中毒を自称する女性は、性欲も含めた理想を重ねすぎて、人生の身動きがとれなくなっています。もちろん、男も怖くて近寄れない。それよりも、恋愛を冷静に因数分解して、自分は男に何を求めるのかを自覚した方が良い。その結果、友情と性欲だけでも御の字ですよ。具体的には、「誘う女」がみんなできないんですね。恋愛セオリーでは、女は”待ち”が基本です。しかし、四十路で待ちを期待するのは、あまりにも時間と費用の効果が低いので、この「誘う女」をなんとか、自家薬籠中のモノにした方がいいです。

――美容やファッションを頑張ったりしても、結局若くてキレイじゃないと賞賛されないんだ、と卑屈な気持ちが芽生えてきます。

湯山 特に日本男子は、昔から現実の女よりも理想の女性、という観念萌えをしますからね。原節子に始まって、今は戦闘美少女でしょ(笑)。そこを凌駕するのは、やはり対話力です。対面でのコミュニケーションは腕相撲と同じだから、グイッと押せばイケる。これは場数と努力で体得できるところなので、四十過ぎはまずそこからでしょうね。

――恋愛に関して、アラフォー女性は年下男性と恋人となるケースが多くなるが「若い男はいずれ逃げていく」とズバリ書かれているのも衝撃的でした。

湯山 うん(笑)。かつてはモテオヤジが、自分が手塩にかけて育てた女の結婚式でニヤニヤしてる、みたいな感じあったじゃない? ああいうふうになればいいんじゃないですかね。

――「あいつ、いい女になったな……フッ」ってバーでグラス傾けたりする感じですかね。

湯山 わははは!  傷心をおさめるには、そういったナルシズム方向しかないかもねー。年下と付き合うと面白いのは、自分の影響下に彼が入り、相手の人生に自分が大きく関与していくことで、育成欲と教育欲が満たされる。そういうことのために人生ってあるよね(笑)。

(後編につづく)

湯山玲子(ゆやま・れいこ)
1960年生まれ、東京都出身。著述家、ディレクター。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。編集を軸としたクリエイティブ・ディレクション、プロデュースを行なう。著書に『クラブカルチャー!』(毎日新聞社刊)、文庫『女ひとり寿司』(幻冬舎刊)、『女装する女』(新潮社刊)など。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」も主宰し、内外で活躍中。

『四十路越え!』(ワニブックス)
四十路越えは「人生の大仕切り直し」時として重要な時期。この迷える世代が、それを迎えるにあたって必要となる女性の新しい戦術を、恋愛、セックス、健康、美容、仕事をトピックにリアルにパワフルに書き綴ったエッセイ。
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