芸能レポーター・石川敏男の芸能ヒミツ便り

妻の自殺にも気丈な松平健…… 舞台に立ち続ける「役者魂」の根幹とは

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『THE VOICE~セルフカバー・ベスト
アルバム~』/ジェネオン エンタテインメント

 妻で元女優の松本友里さん(本名鈴木友里子)を自殺で亡くした俳優・松平健(54)が、福岡・博多座の『忠臣蔵/歌絵草紙』の休演日を利用して、17日東京に帰京、妻と貴重な10時間を過ごした。友里さんが自宅で首吊り自殺したのは15日未明だった。住み込みのベビーシッターが発見して119番。救急隊員によって病院に搬送されたが、すでに亡くなっていた。二人は、2005年に結婚し翌年には長男が生まれた。誰もが、何不自由ない生活が続いていると思っていた。

 訃報を知った松平は、昼の公演を勤め上げ(午後は休演)、4時間だけ帰京し、友里さんの亡骸に対面した。

 「5年という短い結婚生活ではありましたが、その間、懸命に家庭を守ってくれた良き妻でございました。出産後、その一途な性格で子育て、母の介護など、日々完璧にこなそうと取り組んだ結果、友里子はしだいに体調を崩すことになりました。パニック障害・不眠症・うつ状態を引き起こし、この3年はいろいろな病院に掛かりましたが、結局、心が通じ合う医師とはめぐり合うことが出来ませんでした」と、所属事務所を通じてコメントした。6月に友里さんの母が亡くなってからは、「死にたい」と言葉を漏らすこともあり心の傷が大きかったという。「偏(ひとえ)に私の力不足かと悔やんでおります(中略)私が居りながら母の穴を埋めきれず、愛する母のもとへ旅ださせてしまったこと、今はただただ残念な気持ちでいっぱいです。(中略)千秋楽まで、心を込めて勤め上げます」と、後悔の念も綴られている。友里さんの葬儀は12月に入ってから執り行なわれるという。

 30日まで、一度も舞台を休むことなく演じ続ける覚悟の松平に「役者魂がすごい」と大きな拍手が起こっている。たしかに「芸人は親の死に目にも会えない」という言葉がある。これは、役者の後日に事実を知った客が「あの舞台は凄かった。親が亡くなっていたのか。役者として立派」と、絶賛したことで生まれた言葉だ。これだけ、テレビ、新聞、ネットが発達した時代では、役者の不幸な出来事は瞬く間に伝わってしまう。全ての客が俳優の不幸を知っている。客は、芝居を観るというより「どんな心境で舞台に立っているんだろうか? 何があったんだろうか?」と、その興味が強くなってしまうのだ。

 まして明るく振舞えば振舞うほど、同情が沸く。松平の舞台が「妻の自殺」で休演になっても、劇場、共演者、客は不満を言わないだろう。不慮の事故なのだ。その方が人間的だし、役者としての温かみを感じる。しかし、演じ続けることが美談になり、次に同じような状況が生まれた俳優が、舞台を降板することになると”大糾弾”される風潮。そんな状況が生まれないためにも、これは”役者魂”じゃないことをハッキリ伝えたい。芝居で感動させる涙と同情の涙は違うのだ。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。
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