[TVツッコミ道場]

「合コンは地獄絵図、興味ない」と放った松山ケンイチと小栗旬の立ち位置

matsuken.jpg
「ウルトラミラクルラブストーリー」(角川
メディアハウス)

 今回ツッコませていただくのは、『ひみつの嵐ちゃん!』(TBS系、11月11日放送分)の「マネキンファイブ」に登場した小栗旬と、『トップランナー』(NHK、11月13日放送分)に登場した松山ケンイチの好対照ぶり。

 番組を見ながら思わず「あッ言っちゃった!」と慌ててしまったのは、前者・小栗旬が番組内で放ったこんな一言だった。

「オレ、スザンヌさんがいい!」

 「スザンヌが自分のファッションを高評価してくれたから、選者はスザンヌがいい」というだけの意味だったのだが、最近「浮気」報道などでお騒がせの彼の口から聞くと、どうしても別の意味に思えてならない。まさか合コン後の「お持ち帰り」の相談!?  そしてココは、合コン中の居酒屋の男子トイレ!? 緻密に練られたファッションプランも、「だってモテたいんだもん!」のセリフも、なんだか笑えない。

 その一方で、対照的なほど清々しい田舎ぶりを披露してくれたのが、『トップランナー』の松山ケンイチだった。演技では、キリリとした顔や匂い立つような色気、ゾッとするような表情などミステリアスな顔を持っているが、素の彼はけっこう太りやすく、ときどき藤井隆みたいなときもある。

 そして、演技では全く出ない訛りが、トーク番組では炸裂するのも恒例で、「東京」について聞かれると、「仕事するところ。なんか滞在しているという感じ」と淡々としたトーン。なのに、青森の話題になると、身を乗り出して熱く語る。

「最近、”青森、来てるな”って思う。JRも新幹線通ったことで、いま人気絶頂の三浦春馬くんを起用したり」

 本当なら「青森のCMは僕が出たかった!」とか言っても良さそうなものなのに。また、自ら海釣り企画を提案し、長靴姿で現れた姿は、あまりにしっくりき過ぎていて、ほとんど地方の観光協会か漁協組合の人のようだった。「今の時季は○○が釣れますね」とか案内してくれそうな自然さだ。しかも、意外に高めの声で早口でよく喋り、スタジオの観覧客たちに自らこんな質問を立て続けに投げかける。

「皆さんにも聞きたいんですけど、よく僕、全然しゃべんない人だと思ったとか、皆さんそう思いますかね? 何を見てそう思ったんですか? 誰か発言してください。顔?」

 番組としては、なんとか深い話・かっこよさそうな話を聞きだしたいわけで、演技について手を替え品を替え、質問するが……。

「映画の仕事とかって、やらなきゃしょうがない、やるしかない。だから、やったらできるようになるんですよねー(笑)。もうやるしかないです」

 あくまで早口で軽い口調で、力士のような実直さで答える。なかでも一番印象的だったのは、MCに「どういうことに興味あって、どういうことに興味ない?」と聞かれたときの答え。

「お金儲けはそんなに興味ないですね。あとは、合コンとか」

 なんとも唐突!! その理由は……。

「(行ったこと)1回ありますよ。途中から行ったんですけど、女性は男にしなだれかかってるし、オトコは酒飲みながらニヤニヤしてるし、地獄絵図でしたよ!」

 その瞬間、頭をよぎったのは、数日前に見た『ひみつの嵐ちゃん!』で「オレ、スザンヌさんがいい!」「だってモテたいんだもん!」と言った小栗だった。ところで、松山ケンイチは「憑依系役者」「天才役者」と言われるのに、ちっとももったいぶった発言やカッコいいことを言わない。重みもない。その人柄は非常に好印象だけど、『トップランナー』みたいな熱い語りの番組には、正直、あんまり向いていない気がする。

 そして、改めて思ったこと。天才・松山ケンイチの実直な語りでは、どう切り取ってもどう編集しても、伝説的な小栗旬の『情熱大陸』(毎日放送)みたいなことにはならないよなぁ……。
(田幸和歌子)

『「ウルトラミラクルラブストーリー」PICTURE BOOK』

でも小雪でしょ? センスがなぁ……

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
NON STYLE井上裕介が本気でスタイリッシュ発言を繰り出す『トップランナー』
「盛り上がってない……私の心が」なぎら健壱がぼやいた『タモリ倶楽部』
スタッフの自己満足番組を救った、草なぎ剛、周富徳、アルパカの真剣さ

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク