[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」12月号

役立たずの人間は捨てろ……「日経ウーマン」が人間関係を断捨離

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「日経ウーマン」12月号(日経BP社)

 「日経ウーマン」12月号は、付録の冊子「女性のためのOTC医薬品ガイド」が付いて通常よりもお高い600円です。ちなみに「OTC」とは薬局などで買える市販薬のこと。「製薬会社の広告だらけの付録なんていらないから、安くしてよぅ~(欽ちゃん風に)」と嘆きつつ手に取ってみると、更年期障害や、性病の薬など、ドラッグストアでは店員に恥ずかしくて相談しづらい症状の薬も紹介され、意外と役立ちそう。「日経ウーマン」は、さすが女性の味方ですね! 私も早速「フェミニーナ 膣カンジダ錠」(小林製薬)買いに行こっと♪

<トピック>
◎新・捨てる! 技術
◎高感度UP! マナー大辞典
◎即効★美活&美習慣でキレイになる!

■捨てろ捨てろ~! どんどん捨てろ~!

 大特集は「新・捨てる! 技術」。2011年を迎える前に、自分を取り巻く「物」「事」「人」をバッサリと仕分けしていく男前な企画です。

 まず「物」の仕分けは、流行りの「断捨離」(家を片付けることで、心と体が快方向に導かれるという考え方)を軸に、それを実践した”ダンシャリアン”達が登場。昔の恋人との写真や、大切な人にもらったプレゼントなど、「断捨離」においては「過去への執着」という言葉に容赦なく置き換えられてしまう思い出たちが、ゴミへと変貌していきます。他にも「捨てられない理由」が次々と別の言葉へ変換され、もう捨てざるを得ない極限状態に。

・いつか使うかもしれない→「いつか」を具体的に言えないなら使う可能性は極めて低い!
・人から頂いたモノ→頂いた時点で気持ちのやりとりは完結している
・「捨ててはいけない」と教えられてきた→モノ不足の時代の思い込み!
・あると便利→なくても困らない

 捨てろ捨てろ~、どんどん捨てちまえ~! ドドンドドン!(和太鼓)と、フンドシ姿の男達の祭囃子が聞こえてきそうなくらいの攻めっぷり。これは否が応でも「片付けねば!」という気持ちにさせてくれます。

「人」も捨てろ~! 捨てちまえ~!

 引き続き「捨てる」特集では、タレントの押切もえと、住職の小池龍之介氏の対談を掲載。「思い入れがあると捨てられなくて……」と、意外にも過去の顔以外は捨てられない様子の押切に、小池氏から「捨てることで『あれもこれも持ってるッ』という緊張感から離れ、心がリラックスします」など数々の良いお言葉が。

 また、同特集では、残酷にも人間関係も捨てていきます。ここでは、マトリックスチャートに実名を書き込むことで、知人を4種類に分ける方法を提案。まず自分の目標を掲げ(起業したいなど)、縦軸をその目標達成に力を貸してくれるか否か、横軸をその人が好きか嫌いかとし、知人の名前を表にどんどん書き込んでいきます。知り合いが4種類に分かれたところで、「目標達成に力を貸してくれない」かつ「嫌い」な人は「時間やエネルギーを割くだけムダ」とのこと。

 筆者も実践してみましたが、実に生々しい……。「日経ウーマン」とは、優しい顔をしつつも、時には情に流されず効率主義を貫く、そういう強い女のための雑誌なのです。

 他にも、「仕事帰りにコンビニに寄るのをやめる」「好きじゃない人に思わせぶりな態度を取るのをやめる」など、実に様々なことを断ち切るチャンスをくれる壮大な特集に仕上がっています。

■ワーキングプアの叫び「野外ライブは、漏れ聞こえてくる音を楽しむ」

 隔月なのが惜しいくらい毎度楽しみにしている連載ルポ「誰にも言えなかったこと」。今回は『「転職迷子」の焦り――70社受けても1社も決まらない』と題し、ワーキングプアで悩むの律子さん(29歳・仮名)の悲痛な叫びが綴られています。減給を余儀なくされ、手取り月収15万円で働く律子さん。実家暮らしだが、生活苦の実家に10万円以上も入れており、この現状から抜け出したいものの、就職難のせいで転職先は決まらず……。そんなルポの中で一番泣けるのが、趣味の「野外ライブ」鑑賞などについての記述。

「お昼はもちろん手作り弁当を職場へ持参。服は夏と冬の2回アウトレットのB級品コーナーで5000円の予算で探すのが鉄則だ。趣味の野外ライブは、会場付近で漏れ聞こえてくる音を楽しむようにしているし、海外旅行は大学を卒業して以来、一度も行っていない」

 更に「友人と会うことも減ってきた」という律子さんは、その理由を、

「”仕事が大変”とグチを言い合っていても、詳しく聞くと”月収20万円以上で、土日も休めて有給があって、ボーナスも7カ月以上あって”なんていうことがよくあって。自分がみじめになります」

 この友人とのエピソードに思わず共感! 「お金ない」が口癖のOLに限って、海外旅行行きまくったり、定期預金してたりするのよねっ!!

 というわけで、とにかくさまざまなモノを捨てまくっていた「日経ウーマン」12月号。「捨てる」特集以外にも、「普段お風呂から出たら何も付けずに寝る。いつもスッピン」という女性が、基礎化粧品を使うに至るという、まさに「美容」の優先順位が低い「日経ウーマン」らしい美容改造企画など、今月は全体的に生活感溢れる号となっておりました。来月号には、今年活躍したビジネスウーマンを表彰する恒例企画「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2011」が掲載されるとのこと。今から楽しみです!
(林タモツ)

「日経ウーマン」

効率だけを追求すると、勝間になっちゃうぞ!

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