[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」12月7日号

「少女マンガから抜け出たよう」……「婦人公論」がNEWSのルポを掲載

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「婦人公論」12月7日号

 ここのところカタい特集が多い「婦人公論」。今号の特集は「女性とがん」。体験談にがんのサイン、治療費、ウィッグや下着のことなど、さまざまな角度から記事がつくられており、ろくすっぽ検診にも行っていないような愚か者にはぴったりの内容になっています。興味のない方はぜひ読みましょう(もともと関心があった方には物足りないかもしれないので)。というわけで、今号は特集をすっとばして行きます。

<トピック>
◎特集 女性とがん よりよく生きるために
◎NEWS 6人がくれる、爽やかなときめき
◎渡辺淳一 「ふたりでいっしょに」を求める夫、自由にさせてほしい妻

■正統派の婦人雑誌な雰囲気

 没後40年ということで、特別企画「三島由紀夫 そのナルシシズムと女性観」という特集が組まれています。女性誌はあまたあれど、三島由紀夫で8ページも企画が組めるのは「婦人公論」ぐらいかも。なんだか古き良きご婦人雑誌の香りがします。昔、「婦人公論」を読んでいた方はさぞ教養があったんでしょうね。まー、今の読者もあるんでしょうけど。

 で、篠山紀信、若尾文子、島田雅彦らが寄稿しているんですが、島田雅彦が、文豪としてではなくサブ・カルチャーのヒーローとなった60年代以降の三島をこのように表現しています。「今でいえば村上春樹、村上龍、福田和也、リリー・フランキーの役回りを全部ひとりで担った」。……あれ、もしかしてここ教養試されてる? 「ハルキってww」とか「なーに言ってやがるんスか、たとえるなら島田雅彦、あなたでしょう?」とか、ツッコミ待ちポイント? なんて思っちゃったんですが、下衆の勘ぐりはあっても教養はカケラもないんでスルーさせていただきまーす。
 
■夜遊び番長も少女マンガのように爽やか

 11月7日号では柴門ふみがSMAPのコンサートをレポートしましたが、今号では「婚活」の提唱者であるジャーナリストの白河桃子がNEWSのコンサートをレポートしています。グラビア&ルポ「6人がくれる、爽やかなときめき」です。白河サンはNEWSのファンでもなんでもないらしいのですが、夏にパリでNEWSのファンだというフランス人の少女たちに出会ってから気になっていたそう。それはそれで新鮮な目で見たNEWSが描かれ、ファンの声(もちろん40代以上)などを盛り込んだレポートになっているので、知ったか風だった柴門ふみよりマシな気がします。いわく「全員が少女マンガから抜け出てきたような、キラキラした爽やかな男子ばかり」……って、ジャニーズの形容としてありがちといえばありがちですが。

 それにしても「婦人公論」のこのジャニーズのコンサートルポ、もともとの婦人公論読者にはどのように受け取られているんでしょうか。いまだ韓流や氷川きよしに割くページの方が圧倒的に多い「婦人公論」のこと、おおかた「誰コレ?」的な扱いなんでしょうか。ちょっと気になります。

■妻を喜ばせるつもりがイライラさせる

 渡辺淳一先生と定年した夫を持つ妻たちの座談会「『ふたりでいっしょに』を求める夫、自由にさせてほしい妻」が掲載されています。不倫文化の担い手である渡辺先生ですが、今回は過激な意見を述べることなく、妻たちの聞き手に徹しています。定年を迎え、夫が毎日家にいるようになり、妻たちはイライラ。こんな不満をぶちまけています。

「私が喜ぶと思うのか、たまに花を買ってきたりするんですね。ところが、明らかに花瓶と色がミスマッチ。趣味がまったく合わず、そのたびにイライラの連続です」
「身内だと意識するから、嫌なところが目につく。今は、どこか他人のように夫のことを見ています。『どうぞお好きなように生きてください』って」

 花を買ってくるなんて素敵な夫じゃないか、花瓶くらい大目に見てやれよと思うのですが、きっとそれまでのもろもろの積み重ねがあるからちょっとしたことでもイライラするんでしょうね。先生相手に妻たちは遠慮なくぶーたれまくり。でも、最終的には、「先生のご本を読んで、妻として反省しなければならない部分も感じるのです」「今日はいろいろと考えるヒントをいただきました。先生、ありがとうございました」と丸くなっていましたよ。まあ、渡辺先生の近著のパブを兼ねた座談会ですから、空気を読んだんでしょうかね。

 というわけで、最近は爆笑するような記事が少なくて寂しい「婦人公論」。もちろんそれなりに読み応えはあるのですが、そろそろドカンとほしいところですね~と思いつつ、次号の予告を見たら、次号は年末年始の合併号。また氷川きよしの「魅惑の豪華カラーグラビア」が掲載されるようです。4~5号に一度は氷川きよしのグラビアがある。多すぎだろ。よほど人気があるんですね。ジャニーズ勢の前には越えられない壁が立ちはだかっていることを感じました。きよし天下は2011年も続きそうです。
(亀井百合子)

「婦人公論」

中年にもなると、アイドルの性的志向とか無視できる強さがあるのね

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