[女性誌速攻レビュー]「25ans」12月号

読者は世帯年収2,000万円以上! 「25ans」の憧れは美智子さま

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「25ans」(アシェット婦人画報社)12月号

 創刊30周年を迎えた「25ans」(アシェット婦人画報社)が女性誌レビューにお目見えです。「華やかで幸せな女性たちに、今の時代のゴージャスを体験するための情報を発信する、世界で認められたインターナショナル・ラグジュアリー・マガジン」を謳い、実際、読者の約3割が世帯年収2,000万円以上、5%が家族の銅像・肖像画を持っており、ひと月にかけるスキンケア代は平均38,977円と、王道ハイライフを送る女性がターゲットとなっています(媒体資料より)。言い換えると、「はい! 私、華やかで幸せでリッチです!」と自ら挙手できる女性のための”勝ち組雑誌”といったところ。ちなみに、「25ans(ヴァンサンカン)」とは、フランス語で「25歳」という意味。しかし実際は読者の大半を30代~40代が占めているそうです。では、そんな富裕層の世界を覗いてみましょう(土足で)。

<トピック>
◎エレ女のお洒落スナップ
◎ドレス&パーティ小物最前線
◎別冊付録 華やかシーズンのお支度ガイドFOXEY HOLIDAY BOOK

■「エレ女」とは「若かりし美智子さま」である

 表紙は、女優でアーティストの黒木メイサ。12号連続で表紙を務めている彼女ですが、誌面にはほぼ出てきません。ちなみに誌面には浦浜アリサや森泉といったレギュラーモデルが登場しています。大特集は海外セレブや、ハイライフ読者たちのコーディネートが並ぶ「エレ女のお洒落スナップ」。ちなみに「エレ女(ジョ)」とは「エレガンス派女子」の略。そもそもパンピーには「エレガンス」自体が上手に説明出来なかったりするのですが、「25ans」によると日本的エレガンス・アイコンは「若かりし美智子さま」だとか。なるほど。

 特集のお洒落スナップでは、コンサバ・リッチの代表ヴィクトリア・ベッカムをクローズアップ。「基本私が着たい服だから似合うでしょ!」「デザイナー業も順調なのよ(はぁと)ほほほ」など、彼女の写真にいちいち付いているフキダシが、どれもいかにも言ってそうでセンス高し。「25ans」は、高貴な中にもちょこちょこユルいネタが散らばっており、poorな読者にさえ優しく微笑みかけてくれているような、そんな素振りを見せてくれます。やっぱり、お金がある人は心にも余裕があるって本当なんですね。お金持ち大好き!

■秋元康が新ユニット「2530」を結成!

 「25ans」の楽しみの一つは、読者モデルのゴージャスな私物を拝めること。今月号でもワードローブにズラリと並んだエルメスのバーキンなどを惜しげもなく披露しちゃってます。そんな彼女達の肩書きを見ると、家事手伝いや主婦といった人はほとんど見られず、取締役や役員、ブランドプロデューサーなどビジネスウーマンが主。しかし、「25ans」は驚く程に”シチュエーションを排除”した誌面作りが徹底されているため、普段働いていそうな気配もしなければ、家族や他の人間と関わりがある印象も受けません。ホテルで目覚め、お洒落して、パーティーに出かけ、またホテルで寝るだけ、ただそれだけの毎日……「25ans」の世界においては女性が全員そのように見えるから不思議です。

 また「25ans」では、選ばれし読者たちを集め「ビューティー・メダリスト」という美容目利き集団を結成しており、この数十名の中に選ばれることが読者にとってのステータスのようです。更に、秋元康がこの「ビューティー・メダリスト」に「2530(ニーゴーサンゼロ)」というユニット名を付け、書籍『これ、いただくわ!』(アシェット婦人画報社)を11月中旬に発売するとのこと。秋元先生はこんなところにも”数字ユニット”を作っていらっしゃったのですね。さすがセレブ・プロデューサー。

■「25ans」読者とヤクザの共通点

 ラグジュアリー雑誌は、読者プレゼントの規模も違います。数十万円のイヴ・サンローランのバッグを4名様、イヴ・サンローランお買い物券50万円相当を2名様をはじめ、一流ホテルのスイートルーム20万円相当宿泊券、パーティドレス一式などなど。はぁ……、ため息をつきすぎると酸欠になることを初めて教えてもらいました。

 また、特集「今こそ”姫な”ドレスアップ! ゴージャスロケin上海」などを見ていて気になったのですが、意外と誌面に「ゴージャス」「リッチ」「贅沢」「リュクス」などの直接的な表現を使うのだなと。富裕な方々は、こういったワードを逆に使わないようなイメージを持っていたのですが、大好物でいらしたのですね。これは「ヤクザは、実際にヤクザ映画をよく観る」という常識に似たようなものだと理解させて頂きます。

 生活感ゼロの理想郷を、ごく自然に作り上げていた「25ans」。私だってラグジュアリーな「25ans」の世界に飛び込みた~い! そんな希望を叶えてくれるページがちゃんとありました。結婚相談所「誠心」の広告です。医師やエグゼクティブな男性との結婚を斡旋してくれるこのサービスを利用すれば、すぐにアッチの世界に行けるんです♪ わーい! ……あれ? ただでさえモテるはずのセレブ男性なのに、わざわざ結婚相談所に登録してるって、むしろ普通の人より難アリなのでは? まあ、そんなことには気付かなかったフリして、登録したいと思います。目指せ、読者の最高峰「ビューティー・メダリスト」!
(林タモツ)

『25ans (ヴァンサンカン) 2010年 12月号 [雑誌] [雑誌]』

皇室が憧れって、素晴らしいと思います!

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