[TVツッコミ道場]

NON STYLE井上裕介が本気でスタイリッシュ発言を繰り出す『トップランナー』

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『NON STYLEにて』/よしもとアール
・アンド・シー

 今回ツッコませていただくのは、10月23日放送のNHK『トップランナー』。ゲストはNON STYLE。過去の再放送だったのだが、今回改めて気になったのが、この番組内での井上裕介の置き所。今、ブサイクナルシスト芸人としての地位を築いている井上だが、この番組って、数あるNHKの番組の中でも1、2を争うスタイリッシュ番組だ。自分の人生観、仕事観みたいなのをカッコよく語る番組だ。

 そんな番組で井上が語る。それこそ番組まるごとが、無加工でのNON STYLEコントになってしまうんじゃないのか。実際、番組中に井上の口から発せられたコメントは、こんなものだった。

「ある先輩の方が(中略)、このお笑いっていう職業は、短距離走ではなく長距離走だとおっしゃってたので。結局、最後まで芸人でい続けれれば、それが一番幸せかと」

 ……カッコいい。こんなカッコいいことを、ブラックマヨネーズの吉田敬曰く「ゲルググそっくり」な顔でキリッと言う。ネタ合わせは人前ではしない、というエピソードに対しては、

「人に見せると、僕らがやってるネタ合わせを耳で聞いて、その人が何か新しい発想を思うかもしれない」

 これ、いつものバラエティーなら、女性ゲストたちや相方、仲間の芸人たちから一斉に「気持ち悪~い」とか「オエ~~」とか言われ、「なんでですか!?」と井上が気色ばみ、さらにカメラに向かってウインク、というかたちで追い打ちをかけるのがお約束化している。しかし、ここは『トップランナー』という、井上の「キリッ」的発言が認められる世界なのである。

 相方の石田明も、ところどころでボケたり茶々を入れたりはするが、井上のスタイリッシュな発言は、ここではいじらない。それどころか、M-1優勝時のネタ帳について触れながら、「競技用の漫才ですね」とか、こっちもキリッとしたことを言っている。「目指すゴール」について尋ねられると、

「僕たちの番組を見たくて、家族がみんなテレビの前に集まる、みたいな芸人になれたらというか。そういう笑いを作り出せれたらいいなあと思ってます」

 絶好の「イヤ~~ッ!!」ポイントは、ここだ! しかし、番組MCもお客さんも、声をあげない。頼みの石田はと言えば、真顔で何度も頷き、

「日本におる人全員に面白いと思われることです」

 と、石田もカッコいい目標を語っちゃった。『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)か、はたまた『ドリフ大爆笑』(同)の「もしものコーナー」か。ここは、「井上のナルシスト発言がキモがられずに感心されたりする世界」なのか。

 一方で、このところバラエティー番組でNON STYLEが、”気持ち悪い井上”ばかりをクローズアップしているのが気になっていた。共演者も楽に笑いがとれるというのもあるかもしれないが、井上いじりの多用が、逆にNON STYLE潰しになっていないんだろうかと、勝手に心配もしていた。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)や、この翌日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)でドッキリにかけられた素の井上の姿を見ると、ナルシストというよりは、結構気ぃ遣いで、案外いい奴なのかも、という印象を受けたりする。

 とは言っても、音楽にのって映し出された笑顔の写真なんかを見ると、やっぱり「イヤ~~ッ!」と言いたくなるのである。MCの田中麗奈に向かって素敵な笑顔で放った一言、

「恋していただけました?」

 しかし、ここは「井上に気持ち悪いとか言って、ベタな空気を作っちゃいけない世界(?)」。同じくMCの箭内道彦も、コンビ名について、「自然体であり、アンチテーゼでありって感じてたんですけど。今日話聞いて、もっと強烈なメッセージなんじゃないかなと思ったんですよね。スタイルがないって宣言できる、この自信というか」と、よく分からないけど、一層カッコ良さげなことを言っていた。

 このスタイリッシュな空気を崩壊させてはいけない。だから、井上さんのカッコよすぎる問いかけに無言で笑うほかない田中麗奈でした。
(太田サトル)

『NON STYLEにて [DVD]』

壮大なインスタレーションでしたな

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