[TVツッコミ道場]

女子アナ最高作・平井理央 VS マツコに愛される高橋真麻、それぞれの仕事

2010/10/07 11:45
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高橋真麻公式ブログ「マーサ☆ワールド」より

 今回ツッコませていただくのは、10月1日深夜に放送された『しあわせの素』(フジテレビ系)という番組。「不幸な女子」が、幸せな女子たちの”幸せを感じる瞬間”を再現映像を交えながら語る映像を見て、幸せについて考えていくという番組。今回、”日本一の不幸女子のみなさん”として集められたのは、”クロサワ映画の不幸4人娘”+”不幸の象徴 マツコ・デラックス”(番組テロップより)、つまりオアシズ2人と森三中・黒沢かずこ、椿鬼奴、そしてマツコ・デラックスの5人。「合わせて5人の究極不幸ガールズたちが、本当の幸せとは何かを考えていく番組」(番組ナレーションより)だそうです。

 番組を進行するのはナイナイ矢部浩之。『めちゃ×2イケてるッ!』(同)別館的な雰囲気に、映像を見て悪態をつくという『マツコの部屋』(同)風味を加えたような感じか。マツコも何度も『めちゃイケ』出てるし、雛形あきこ扮するアキコ・デラックスというキャラもある。だからか、画面の中でもおさまりがいい空気だ。

 そんな”不幸女子”たちに今回VTRで幸せを語ってくれたのが、東尾理子、森三中・大島美幸、平井理央、ローラ、ミッツ・マングローブ、柳原可奈子、白川和子という面々。

 彼女たち幸せ組が語るときの映像が、なんだか波瀾万丈系セレブ成功番組の一人語り、もしくは通販の感想語りの映像のような作り。大島や柳原の、腹立たしいまでの分かりやすい「いい顔」は、スタジオ側のツッコミが入れやすく、さすがな感じだが、今回改めて気になったのは、フジテレビアナウンサー・平井理央の「不幸女子の敵」的な空気の醸し出し方だ。

 平井が幸せを感じる瞬間として紹介したのは、「好きな人にメールをしている最中にその人から電話がかかってくる時!!」というもの。そこに、「すごく運命を感じるというか、自分が想ってる時に相手も想ってくれてたんだっていう、お互い想ってるっていう。その奇跡が幸せです」という感想ひとり語りをかぶせる。

 当然のように、スタジオの「不幸女子」からは、女子アナは、敵だ! と一斉攻撃。光浦が、「ファッションだって、男の人の好きなものぜ~んぶ詰め込んだら、女子アナが出来るじゃない」と言えば、マツコも「コンパニオンよ! 鼻で笑ってるもん」と興奮する。

 矢部が「すべての番組には、演出というものがありますからね……」と、そういう演技なんだというフォローを入れていたが、平井理央は何かの自覚をもったのか、あえて分かりやすい媚びを前面に出してきたような気がする。パーティーファッションのように派手で短めのワンピース(光浦曰く「2次会」)を着たり、髪を盛ってみたり。それでいて、『とんねるずのみなさんのおかげでした(同)』の「きたなシュラン」ロケでは、「必ず自前の白飯を食べる」というキャラでギャップ感を出してみたり。アイドル出身という出自も含めて、「商品としての女子アナ」を極めてきたフジテレビが作り出した、最高の作品=平井理央、そんな気もしてきた。

 そんな平井が嫌われ者になった反動か、映像のナレーションでいちいち「いいなぁ~」とか「私も今度、中井貴一さんと妄想恋愛してみよ~っと」とかいう願望をかぶせる高橋真麻アナの評価が上がりまくっていた。矢部も「ナレーションで笑いとれるって、なかなかいないですよ」と言っていたが、女子アナ大嫌いなマツコも、「それ(平井)に比べて高橋真麻の健気なナレーション。真麻はホントにカワイイ!」「真麻はいいコだね、ホントに」とべたぼめ。

 なんだか勝手に「不幸女子」の仲間入りをしているような感じになってましたが、これもまた、真麻の計算、プロの仕事だったりするのでしょうか。
(太田サトル)

『世迷いごと [単行本(ソフトカバー)]』

マツコの新刊のネタにされちゃうゾ!

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最終更新:2011/03/16 19:29
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