[女性誌速攻レビュー]「日経ヘルス プルミエ」10月号

試行錯誤の「日経ヘルス プルミエ」、チチンプイプイでイライラ解消

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「日経ヘルス プルミエ」(日経BP社)
2010年10月号

 先月号から編集長が変わった「日経ヘルス プルミエ」(日経BP社)。雑誌自体がリニューアルしたわけではないので、いきなりエロ本になったりビジネス誌になったり、なんて「宝島」(宝島社)のようなことはないのですが、なんとなく表紙も誌面も若々しくにぎやかになったような印象を受けます。文字量も増えた感じ。さて、それが吉と出るか凶と出るか……。中身をじっくり見ていきましょう。

<トピック>
◎特集「測るだけ」アンチエイジングでキレイになる
◎更年期にこそよく効くハーブ、アロマ、フラワーレメディ
◎イライラがスッと消える「魔法の言葉」55

■体脂肪率が全員下がったダイエット法を紹介

 特集は「『測るだけ』アンチエイジングでキレイになる」。体重と歩数をメモするだけで、体を引き締められるそうです。これまで「プルミエ」の特集といえば、メノポ(更年期)の弊害を書き連ねて不安感を煽り→その解決策を提示するという傾向がありましたが、今回はそれがまったくありません。意識的に「メノポ」という単語を使わず、プレーンな中年向けダイエット記事に仕上げたようです。よく見たら、トビラページの文章は編集長自ら書いていました。気合い入ってるぅ〜。

 測るだけダイエットをアグネス・チャンや漫画家の槇村さとるといった有名人に試してもらうという企画も、生真面目一直線だったこの雑誌にしては目先が変わった華やかな印象を受けます。さらに「変わったな」と思ったのは、読者モデル5人が体験したページ。タイトルがズバリ「気になる体脂肪率が全員下がった!」。「全員」とデカデカ銘打って断言してしまうところ、思い切ってますね。たいてい1人くらい失敗したほうが信憑性も出るし、「試したけど下がらない!」といった読者のクレームから逃げるためにもいい気がするのですが、ちゃんと「全員」下がったそうです。ま、体験したのはたった5人なので、びっくりするような結果でもないかもしれないんだけど。

■”ただの水”でも流行モノは紹介しちゃうよ

 第2特集は、「更年期の不調にこそよく効く 植物のチカラ」。ハーブ、アロマ、フラワーレメディを紹介しています。ハーブ、アロマの効能はご存知の方も多いと思いますが、聞き慣れないのはフラワーレメディ。これは、「つらい思いをしている人を楽にする可能性がある”心にいい水”」とか。で、どういうものなのかというと「ボウルに花を浮かべて太陽の光を当てただけの”ただの水”」。それがなぜ心に作用するのか、「科学的には解明されていません」とのこと。要するに、水。使う人の気持ち次第で作用する、風水や占い、おまじないに近いもののようです。

「ケッ、健康雑誌でおまじないかよ……」と思っていたら、次のページの第3特集は「イライラがスッと消える 魔法の言葉55」。「声に出すだけで元気が出る」というふれこみです。言ってみれば、こちらもおまじない特集のようなもの。その中の一企画として、上野千鶴子や八代亜紀、藤原美智子など著名人の「自分を励ます言葉」などを紹介しています。「すべてのことには意味がある!」(齋藤薫)とか、「感謝の心を忘れない」(佐伯チズ)とか、使い古された抹香臭い言葉が並んでるんですが、それはまだ参考になるのでいいとして、問題は「せんちゃんでチチンプイプイ」という、文字通りのおまじないを掲げた姫野カオルコ。もうちょっと読者のことも考えられなかったのでしょうか。ちなみに「せんちゃん」とは自身の小説の主人公だそう。宣伝のつもりか?

 無難にまとまり間延びしがちだった今までと違って、あれこれ果敢にチャレンジしている姿勢が感じとれた今月号の「日経ヘルス プルミエ」。その善し悪しは、まだ始まったばかりなので判断がつきません。次号はどうなるのかと案内を見てみると……第4特集に「私が夫と別れた理由~40代50代の離婚~」の文字が! 「婦人公論」路線も挑戦してみちゃう!? おまじないあり、離婚あり、これからもどんどん攻めの姿勢でがんばってほしいと思います。
(亀井百合子)

『日経 Health premie (ヘルス プルミエ) 2010年 10月号』

マイバースデー世代を狙ったのかな?

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