[連載]ハリウッド版「あの人は今!?」

精神疾患を抱えながらも、”最強の女性”であり続けるリンダ・ハミルトン

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タフ女といえばリンダ!

――夢中になった映画やドラマに出演していた、あの人。パタっと見なくなったけど、やっぱり気になる~!! そんなアナタのために、サイゾーウーマンの海外特派員・JULIEが、噂のあの人の仕事からプライベートまで、現地で情報をかき集めてきました!

■今回のターゲット
リンダ・ハミルトン(『ターミネーター』シリーズのサラ・コナー役など)

 人工知能を持った軍事用コンピューターシステム「スカイネット」が人類を滅亡に追い込もうと核戦争を起こす、恐ろしい近未来を仮定して描かれた、大ヒットSF映画『ターミネーター』。人類を救う救世主ジョン・コナーの母親サラを演じたのが、リンダ・ハミルトンです。第1作は怯えてばかりだったサラですが、シリーズ2作目では息子を抹消しようと近未来から送り込まれる殺人マシーン「T-1000型ターミネーター」から我が子を守ろうと精神的にも肉体的にもタフな女性へと成長。世界中の男性たちをノックアウトし、「マッチョで強い女性はセクシー」という定義を作り上げたのです。

 短期間の集中トレーニングで身体と内面を鍛え上げ、武器について学び、「最強の母親」サラというキャラクターを作り上げたリンダは、「役作りのためには何でもする」努力派。『ターミネーター』の監督ジェームズ・キャメロンも彼女の女優魂に惚れこみ、2人は子どもに恵まれて結婚。ジェームズの、あまりにも映画制作中心の生活にリンダが付いていけなく破局してしまいましたが、監督は今もなおリンダを高く評価しています。

 映画で知名度を上げたリンダですが、「映画は興行成績で作品の良し悪しが判断されてしまう」と、『ターミネーター』のヒット後はテレビの仕事を積極的に引き受けるようになります。テレビドラマ『Beauty and the Beast』(美女と野獣)のヒロイン役、『A Mother’s Prayer』ではエイズに冒された母親役という難しい役を演じ切り、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされました。

 90年代後半になると、「舞台は長期間に渡り演じられるし、公演の積み重ねで作品が評価される」「私が女優としての力を最大限に発揮できるのは舞台の上」と舞台演劇に目覚め、活動の場をシフト。ブロードウェイではありませんが、ステージの上で女優に磨きをかけるようになりました。

 2005年、久しぶりにテレビトーク番組に出演したリンダは、双極性障害者であることを告白し世間を驚かせました。

 この病は、そう状態とうつ状態を繰り返す精神疾患。状況に関係なく、突然精神状態が変わるため、周りの人間にも大きな影響を与えてしまいます。リンダも、最初の結婚生活はこの病気により破綻。暴言を吐いたり暴力を振るうことを止められなくなり、一人息子のために離婚直後の1996年から治療を開始したそう。

 双極性障害は、長期にわたる薬物治療が必要だとされていますが、薬で症状を抑えることができるため、リンダは「気分のアップダウンが激しく苦しんでいる人は、ぜひ医者の治療を受けて欲しい」と呼びかけています。

 精神疾患に慣れているハリウッドですが、リンダのカミングアウトに驚いた業界人は多かったとか。というのもリンダは、常に周りの人間の立場を考え気配りする役者として知られていたのです。

 テレビ版『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』(2008~09)が放送された際も、サラを演じたレナ・へディを絶賛し、「私も有名な映画『ローラ殺人事件』(1944)の舞台版(2000)に出演したことがあるけれど、常にジーン・ティアニーと比較されモヤモヤしたわ。だから、レナがどんな気持ちで演じているのか本当によく分かる」「常に私と比較されてしまう、そんな中で彼女は素晴らしいサラを作り上げていると思う」とコメント。思いやりに溢れていると、業界での株を上げました。

 今年、リンダは立て続けに人気ドラマへのゲスト出演を契約。『Weeds ママの秘密』ではマリファナ取引の手引きをする役、『CHUCK/チャック』では主人公の母親役と、鍵を握るキャラクターに配役され、大きな注目を集めています。

 ファンとの交流を大切にし、「人が大好き」と公言するリンダ。不自然な若さを保つハリウッド女優とは正反対に、プチ整形もせず自然体を保ち続ける彼女は、永遠に「最強の女性」としてファンに支持されるでしょう。

JULIE
海外生活20年以上の、海外芸能ジャーナリスト。 ゴシップサイトやタブロイド紙を毎日巡回中。ルーペ・ヴェレスからレディー・ガガまでイケる雑食系。世界各地から情報を取り寄せ、粘着質的にリサーチするのが大好物。

「ターミネーター2」

病院でトレーニングしているシーンは確かにマッチョ!

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