キャラ博覧会開催中

コスプレフェスティバルはアラサー女の夢の国! 見て良し着て良し!

 「テクマクマヤコン テクマクマヤコン ○○になぁれ♪」。古くは『ひみつのアッコちゃん』に始まり、女の子に変身願望があるのはもはや定説。アキバカルチャーの定着とともに、コスプレ人口も着々と増え、各地でコスプレイベントが開催されています。そんな中でも、日本最大級のJCF(ジャパン・コスプレ・フェスティバル)実行委員会が主催するコスプレイベントに担当編集Nと潜入してきました。JCFが始まったのは1996年。14年の歴史を誇るイベントも、始まった当初の動員数は70人程度だったのが、今や2,000人以上と大きく成長したのだとか。

 開催地はとしまえん遊園地。……でも、なぜとしまえんで? JCF実行委員会代表の小池義昭さんによると、「気軽に来ていただけるように、ウチではいつも遊園地でコスプレイベントをしています。遊園地なら、人目も気にならないですし」とのこと。遊園地でのコスプレのどこが”気軽で人目も気にならない”のか、コスプレ初心者の私には理解不能でしたが、遊園地のゲートをくぐるやいなや、そこらじゅうコスプレイヤーだらけ……! コスプレイヤーさんたちは人目を気にする様子もなく、園内を闊歩しています。そこに群がるカメラ小僧は、三脚やレフ板まで用意している本格派。千葉方面の某ネズミの国以上のキャラクター氾濫ぶりに、開いた口がふさがりません。

■歴史キャラ発見! 乙女ゲーム『薄桜鬼』御一行

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 としまえんの入口付近でひときわ目立っていたのが、新撰組隊士たちとの恋愛シミュレーションゲーム『薄桜鬼』のキャラに扮した12人の団体さん。写真を撮らせて下さい、とお願いすると、それぞれのキャラの立ち位置に並びつつ、いそいそとお互いのコスプレ衣装をチェックし合っていました。「ここ曲がってるよ」などと服や髪型を微調整する姿は、美に関心の高い乙女そのもの。

――皆さんどういうご関係で?
「ほとんど全員、初対面です! 今日の”合わせ”のためにネット上でメンバーを募りました」(リーダーの氷華メリル(ひょうかめりる)さん)

――”合わせ”とは?
「コスプレ用語で、同じ作品のコスプレをする人を集めて、みんなでコスプレすることを”合わせ”と言うんです。私の衣装は全部手作りで、他の一部のメンバーのも私が作りました! 高校で被服科に通っていたので……買うよりも作った方がリアルさを追求できるんです」(同)

 他にも『薄桜鬼』の衣装を9着も持っている生粋の『薄桜鬼』マニアの氷華さんは、メンバーのひとりの相楽(さがら)さんといっしょに『きゃらめる☆ろぜ』というコスプレユニットを組み、日々コスプレにいそしんでいるのだそう。『薄桜鬼』御一行がキメポーズをとっているすぐ横では、としまえん側が主催する夏季イベント「最新水着のファッションショー」が開催されようとしていました。グラマラスな水着のおねえさんと、コスプレイヤー……、そして原色であつらえた遊園地スタッフの制服もいささかコスプレ風味。なんとも異様な空間に、くらくらしてきました。

■年齢差10歳以上! 『テニスの王子様』軍団

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 次に発見したのは、『テニスの王子様』の格好をした4人組。写真をお願いすると、ためらうことなくササッとポーズをとってくれました。

――妙にポーズ慣れしてますね(笑)?
「コスプレ歴長いですから! 私らはもう5年くらいですね」(KokoAさん・もちさん)
「私たちは最近始めたばかりです。社会人になってお金もたまったので、コスプレにつぎ込めるようになりました」(蛇塚綾(へびづかりょう)さん、ゆうきさん)

――衣装はどうやって調達したんですか?
「みんなネットで買ってますね。でもリストバンドは買ったものに色を塗りました」(蛇塚綾さん)
「このヅラも、色をより本物に近づけるために、布用の染料で染めたんです!」(もちさん)

 コスプレがきっかけで知り合った4人はそれぞれ年齢もバラバラで、最年少のもちさんと、最年長のゆうきさんは10歳以上も離れているそう。普通なら埋められないジェネレーションギャップを感じる年の差ながら、キャッキャウフフとコスプレをともに楽しむ姿を見て、潤滑油としてのコスプレの底力を感じました。

■破壊的な可愛さ! 『魔女の宅急便』ユニット

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 そして、そのかわいらしさに思わず遠くから駆け寄ってしまったのが、『魔女の宅急便』のキキの格好をしたコスプレイヤーさん。横にはフランスパンの紙袋を持ったオソノさんが。

――かわいいですね! ジブリ作品のコスプレはよくされるのですか?
「今回はたまたまです。私、妊娠していて。このお腹を活かしたコスプレを……と思って、オソノさんをやることにしました」(桃歌さん)
「私はそれに合わせてキキを」(密村ムツミさん)

――では、普段はマンガやゲーム作品のコスプレを?
「そうですね。結構たくさんやってきました。コスプレ歴は……歳がバレるので正確な年数は言えないですが、もう10年以上やってます」(桃歌さん)
「2人とも夏コミでコスプレを見たり、コスプレをして売り子の手伝いをしたり、がきっかけでコスプレを始めました」(密村ムツミさん)

 衣装はいつも手作りで、服や小道具を自分たちで作るのが楽しくてやめられなくなったのだとか。「衣装を作ったからには、着て写真を撮りたいし、その姿を人に見てほしいですね」(密村ムツミさん)と目を輝かせて言うキキに魔法をかけられたのか、なんだか徐々に私もコスプレをしたくなってきました。

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(左)ヘタリアの集団も。(右)日陰に集まるさまざまなキャラクターたち。シュール......

 ところで、足を踏み入れた当初から気になっていたのが、休日の遊園地だというのに、園内の半数以上がコスプレイヤーさんだという点。一般客は一体どこへ? と首をかしげる私たちに、JCF代表の小池さんは「一般のお客さんは今日のような暑い日はプールに行っちゃいますから。日によっては一般客よりレイヤーさんの方が多いこともあるんですけどね(笑)」と満足気。そして、参加者の9割が女性とのこと、やはり女性の変身願望に対する情熱ははかりしれないのでしょう。当日、都心は記録的な猛暑日だったというのに、ほとんど肌を出さない衣装を着た人も多数いました。

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ライター朝井の体当たりコスプレは
イマイチ......(N)

 そんなレイヤーさんのド根性に触発され、私(24歳)も制服コスプレに挑戦してみることに。制服に着替えた私を見て、編集Nは「似合うー!!」と大興奮。……24歳にして、制服が違和感なく似合ってしまうとは、心中複雑でなりません。ただ、「朝井さん、あそこに立って!」「あれに乗って!」と上機嫌で写真を撮るNとともに、束の間のコスプレタイムを堪能しきった頃には、いい具合の疲労感や達成感、そして”次は冬服やセーラー服を着たい”といった欲も生まれていました。こうして、ひとたびコスプレの世界を知ってしまった人は、抜けられない罠にハマるのかもしれません。もちろん、あらゆるキャラクターに遭遇できるコスプレイベントは見るだけでも某ネズミの国超えの楽しさ。「アラサーの私には、これくらいのキャラクターの方がネズミの国より味わい深くて楽しいわ」とNが心底嬉しそうに言っていたのが印象的です。とにかく、見るのもやるのも、心奪われること間違いなしですヨ!
(朝井麻由美)

『いんちきおもちゃ大図鑑―中国・香港・台湾・韓国のアヤシイ玩具 [単行本]』

この感覚思い出しました

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