今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

サッカーワールドカップの中継で発覚した、ヒデの弱点

2010/06/16 17:30
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語らないことがアイデンティティーだしね

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎もしくは違うキャラが出てくるか
 サッカーワールドカップ開催。初日のNHKに大物ゲスト扱いで中田英寿が出てた。ヒデはアレだな。普通に喋るとダメだな。首に布巻いてサングラスして余裕こいて薄笑いしてないと。最初からカッコいいコメントが用意できるインタビューならともかく、アドリブを挟まなきゃならない試合実況なんかさばけるタマじゃあないんである。負け戦が怖いのか、どんどん無口になって行くヒデ。それとも訛りが出るのが怖かったのか。

◎検索の新しい意味
 対して宮本恒靖は、「さすが同志社」の着地点を意識した、しっかりした喋り。いや、そんなことよりあのパーマだ。クルクル感、ボリューム、スタイリングの方向性。全部すごいことになってるぞ。どんなイメージを想定し、何になりたくてあの頭にしてるのか。デビュー当時の松田聖子か。宮本のことを調べようとネットで検索してみたら、「宮本 カツラ」「宮本 かつら」「宮本 増毛」のキーワードがズラリと並んでいたのだった。前にglobeのKEIKOを調べようとして「鼻」ってワードだらけだったのを思い出した。真実がどうこうという話ではなく、あの並んだキーワードには、「やっぱりみんなそう思ってたんだなぁ」という、妙な安心感というか、連帯感がある。

◎じゃあ、落合博満も「トゥーリ王」だね
 私の知り合いの女性編集さん(33歳・独身)は、「闘莉王」の事を、名前ではなく「打撃王」「三冠王」「ホームラン王」と同じ「トゥーリ王」なんだと思っていたそうな。「トゥーリ」が何なのか確かめようとしたことはもちろんなく、「何か高いところから蹴るようなワザかなんか」と思っていたとのこと。日本代表の思わぬ勝利で、にわかサッカーファンが増える暑苦しい世の中、心が洗われるような清々しい話である。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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