[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」6月7日号

なぜか森公美子と中井美穂が「美しさ」について語る「婦人公論」

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「婦人公論」(中央公論新社)6月7日号

 今号の「婦人公論」は、4月にヌード写真集を出版した草刈民代が表紙を飾っています。中のページでも「心境告白 40代での『ヌード写真集』の理由」というインタビューを掲載。意味深なタイトルですが、本人は「この本はヌードを発表するためのものではありません。私の意思としては、『踊り手であった私を表現するうえでヌードの写真を使う必要があった』のです」とキッパリ。下世話な読者の期待に応えることなく、延々とストイックな表現論を展開しています。まったくあのヌード写真通りの人です。要するに、エロくもツッコミどころもありません。ただひたすら「すごい!」と感心させられるばかり。なのでスルーさせてもらって、中身の紹介といきます。

<トピックス>
◎40代からのキレイは無理せず手に入れたい
◎池澤夏樹×澤地久枝 沖縄密約問題にもてあそばれた、ある人生と真実
◎婦人公論アーカイブ 運命を切り拓いた女たち

■森公美子「婦人公論を読んでも悩みのオンパレード」

 巻頭特集は「40代からのキレイは無理せず手に入れたい」。その中の一企画として、森公美子と中井美穂の対談「欠点があってもいい『今の自分が大好き』です!」があります。そこで森公美子がこんなことを言っていました。

「これだけキレイな女性が増えているのに、相変わらず心が満たされていない人があとを絶たないでしょう。それが気になるよね。『婦人公論』を読んでいても、離婚や夫の不倫、セックスレスなど不満や悩みのオンパレードじゃない?」

 「婦人公論」を読んで抱く感想がズバリ。そうなんです。「婦人公論」を読むと、世の中こんなに満たされてない人(特に夫婦関係)が多いのか! と驚いちゃうんですよね。でもいいんです。満たされてしまっては「婦人公論」の存在意義がない。どこまでも飽かず幸せを追い求めるのが「婦人公論」なんです!

 で、それはそれとして、一つ疑問に思ったのは森公美子と中井美穂という組み合わせ。なぜこの二人なんでしょうか。「欠点があってもいい」というタイトルからして、太っていても気にしてなさそうな森公美子が選ばれるのはわかるんですが、中井美穂は……。森公美子と同じ枠と考えていいのでしょうか。つまり、一般的な「キレイ」じゃないけどホニャララ、と言いたいのかな、と見えない悪意を疑っちゃいました。

 内容からしても、森公美子は車イス生活を送る夫の介護の話やダイエットの話、アナウンサーを目指した学生時代の話など話題が豊富なんですが、中井美穂は「今の自分が好きだと言いきることができれば最高」「自分で自分を認めるのは大事」などと、終始どうでもいい一般論しか話さず面白みがまったくありませんでした。『世界陸上』のときも毎回、「なぜこの人?」と思わせられるのですが、ここでも思いました。なぜこの人?

■緒川たまきがかっこいいこと言ってます

 緒川たまきが4月にオープンした「三菱一号美術館」(東京・丸の内)を訪れ、開催中の『マネとモダン・パリ』展を鑑賞、館長と対談しています。やっぱりアートといえば緒川たまきです(NHK『新日曜美術館』に出演歴あり)。文科系女子の憧れですよね~。

「マネの作品に、私は原始的でエネルギッシュな印象を受けました。生があり、死があり……。生(なま)なものを怖れていない」

 こんな気の利いた感想が言えて、しかも、それでオヤジ心をくすぐれるのは緒川たまきだけ! 「ナマなものを怖れていない」なんて、一生に一度でもいいから言ってみたいものです。「ナマ」ってカタカナで書くと急に下品な感じですけど。さっそく美術展に行くようなオサレな機会があったら、このセリフをパクらせて頂きたいと思います! ちなみに、芸名・緒川たまきの「たまき」は竹久夢二の妻の名からとったそうです。カッコよすぎっす!!

■金持ちは夜遅くまでダラダラ仕事しない

 「朝型生活は、人生を、日本を、世界を変える!」と、大風呂敷なタイトルで、医学博士と、実業家の佐々木かをり、麻木久仁子が朝型のメリットについて鼎談しています。医学博士が早起きを勧めるのは想像がつくのですが、驚いたのは佐々木かをり。

「会社を二つ経営していますが、二十数年間、夜の接待で時間を使ったことは一度もありません。私自身が健康で長く働くことが、結局は会社にとってもお客さまにとっても、一番のプラスではないかと考えるから」

 と、夕方6時ごろには会社を出て、子どもたちと過ごし、寝て、朝4時ごろ起きてお弁当を作ったり仕事をしたりしているそうです。素晴らしい。勝間和代もそうなんですけど、パワーウーマンって本当に無駄が一つもないですよね。効率がすべて。「家事も育児も」と、やりたいことがたくさんあるから、そうならざるを得ないのかもしれませんが。その無駄一つない時間配分にストレスを感じず実行できる人だけが、成功者となりえるのでしょう。まさに「Time is money」です。でも三文の得くらいじゃ早起きする気になれないんだよね!

 ということで、今号はプチ役立つことがいろいろありました。しかし、これで2号続けてエロネタがなかったことになります。ちょっと寂しい。編集長、エロネタ、エロネタ言っててすみませんが、ひとつよろしくお願いします……と思ったら、次号きますよ、「性愛探検 男の性の不思議」。ぎゃおー。読者をじらしてドカンと大砲を撃つ。絶妙です!
(亀井百合子)

『婦人公論 2010年 6/7号 [雑誌] (雑誌)』

ヌードを避けれない人生って?

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