[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」7月号

聖地が渋谷から日暮里へ!?  「I LOVE mama」に構築された京成線的世界観

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「I LOVE mama」(インフォレスト)

 毎号心待ちにしている「I LOVE mama」ですが、こんなに楽しい雑誌なのに如何せん取扱ってる書店が少ないのがタマに傷。新橋の書店で2軒フラれたのに、なぜか南千住の薄暗い本屋で発見したりするんです。しかも平積みで。そういや美ママって、このまま順当に行けば下町の良きおっかさんになりそうなコが多いですよね。そんな”美肝っ玉ママ”たちは、今月も節約と安カワに奔走してる模様! それでは今月のラインナップを。

<トピック>
◎美ママの安カワファッションSummer special!
◎美ママの時短テク発表!
◎美ママのビューティ応援本 夏までDIET BOOK

■美ママが日暮里に急接近

 今月の特集は、安カワファッション”美ママの瞳には安くてカワイイものしか映らない”。「かわいいだけじゃ意味がない!! 真の美ママは”安カワ”が基本」だそうで、旬のスタイルがトータル4,000円以下ですって、奥さん。それでいて、ちびコとおそろいのテイストで決めるというハードルもクリアしなければいけません。そんな美ママたちが今最もアツイ視線を送るのは、日暮里繊維街&激安通販。特に日暮里への注目度はハンパなく、「ヘイワ堂」のお姉系ワンピや、「ポップガール」の定番デニムが、渋谷系ブランドと肩を並べています。そんじょそこらの小娘にはまだ早い、荒川区のファンキーさ。それが分かるとは、さすがは若くして辛酸をなめてきた美ママたちです。やっぱ所帯を持ったらハチ公よりとねりん(舎人公園のイメージキャラクター)ですよね。

■美ママはAKBよりBKBを目指す

 たとえ、美ママが下町かあさん予備軍だとしても、「これはあんたを産んだ勲章だよ!」と己の豊かなウェストをどーんと突きだしたりはしないもの。というわけで、今月号のブックインブックは、ギャルの本懐、ビキニに向けて今からシェイプアップを目指すダイエット特集です。くびれたお腹、ピーチなお尻、細くて長い脚、美おっぱい、すっきり腕、小顔……美ママたちの美意識に甘えは許されません。合言葉は”夏を狙え!向かうはBKB”。

 勘の良い読者の方々なら察しはついているかと思いますが、敢えて書かせていただきますとBKB=ボンキュッボン。うっかり分からずに読み進めていくと、”BKBのセクシーは愛と地球を救う”なんてキャッチに出会っても何のことやら。このように「I LOVE mama」はときおり読者を抜き打ちテストするので、読みながらおちおち酒も飲めません。

 それにしても、皆さんキレイなお腹をお持ちです。妊娠線一つ見当たりません。これがスタンダードだと思われたら、全国の浮輪ママたちはどう生きていけばいいのか。こんなとき、「STORY」(光文社)ならいけしゃーしゃーと”モテぷにょ”とか言ってくれるのに。やはり女は年齢を重ねてやっと自己肯定という武器を手に入れるのですね。

■もしこの世につけまがなかったら……

 日暮里ファッションに続いては、みんなが気になる隣の美ママ愛用コスメランキング。通常女性誌ではファンデが最初に紹介されるところですが、「I LOVE mama」ではもちろん”これなしでは生きていけないほど愛しちゃったのよ”のつけまつ毛(つけま)がトップに。読者からのアンケートで、「この世からつけまがなくなったら?」という質問に、実に16%の美ママたちが「出掛けない」と驚きのアンサー。編集部は「つけまがなくなってもちびコと公園に行ってあげて~(笑)」とコメントしていますが、これがあながち冗談でもなさそうな。人気モデルの里見ちゃんにいたっては、デコったピルケースの中に布を敷いてつけまをズラっと並べて保存。どんなジュエリーよりもママたちの心を虜にするつけまつげ。100均で買えちゃうダイヤモンドだね~。

 今月の「I LOVE mama」からは、昭和のかほりがあまり漂ってこなくて、ちょっぴり残念。ギャルと昭和の異色コラボに、昨今の紙媒体にはないドキドキ感を抱いていたのに。表紙もいつもよりスッキリして、ラブモたちもクールな感じだし。夏だから? 夏だからなの? 個人的に、あのアツ苦しさがキライじゃないんですけど。光GENJIがネタ元のあの世界観、次号でぜひよろしくッス!! って、そっか。日暮里って街を選んだこと自体が、”昭和”だよね!
(西澤千央)

「I Love mama」

表紙からもっと昭和臭を出さなきゃダメよ!!

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