[女性誌速攻レビュー]「JELLY」6月号

4月発売号にしてビキニ特集! 抜群の安定感を誇る「JELLY」の魅力は?

2010/04/19 20:00
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「JELLY」10年6月号(ぶんか社)

 10代後半~20代の”SHIBUYA109系お姉ギャル”の為のファッション誌「JELLY」が女性誌レビューに登場です。キャッチコピーは「魅せる女になってやる!!」。2006年に「Ranzuki」のお姉さん雑誌として創刊以来、少しずつ売り上げを伸ばし、現在発行部数約35万部を誇る元気な雑誌です。

 創刊4周年記念号でもある6月号の表紙は、山本優希、森摩耶、宮城舞、高橋真依子、階上実穂という看板モデルの5人。ギャル文化に無縁な人は「誰?」と言いたくなるでしょうが、ひとたび渋谷の街を歩けばこの方たちの看板で溢れているので、意識してなくても目にしているハズ。ちなみに「JELLY」専属モデルは、通称「ジェリガ」ですので覚えておきましょう。さて、6月号の特集はこちら。

<トピックス>
◎Happy summer ビキニPARTY in Hawaii
◎夏はワイルド系カジュアルを突き進む!!
◎THE ジェリガ BOOK

■誰が何と言おうと、夏はスグそこ!

 巻頭特集「Happy summer ビキニPARTY in Hawaii」では、ビーチで差がつく水着のオシャレテクを、全ページハワイロケで紹介。リードの冒頭から「待ちに待った夏はもうスグ!! アツいアツい太陽の下でビーチクイーンをねらうなら、着こなしだってキマってなくちゃ始まらない!」とテンション上がりまくりですが、ここで「え? まだ4月だけど……」とつまづいちゃった人はナンセンス! 「1年中夏でいい」と思ってるくらいギャルは夏が大好物です。一般人の脳内カレンダーとは異なりますのでご注意を。

 特集では、ハワイロケのオフショットも満載。その中には「この純朴そうで地味なお嬢さんは誰? ああ、スッピンのジェリガか……」という写真もあり、つくづく「ギャルメイクを考えた人ってすげえ!」と喝采しきりです。

■若槻千夏のギャグセンスを今一度考えてみる……

 「最近、若槻千夏あんま見ないな」とお嘆きの方、「JELLY」のいろんなページにいますよ。自身のブランド「w(ハート)c」の広告出稿やファッションページの他に、お悩み相談コーナー「モテにいきますけど何か?」を連載。5回目の今月は、「私の友達は太っていてあんまりカワイくないのに、ヤセててカワイイって言われる私よりモテています。ナゼですか!?」という読者のお悩みに対し、「さて今宵もあなたの悩みを解決すんぜよ。とその前に最近の私の悩みを聞いておくれよ。最近悩み多しな千夏ちゃん」と切り出し、5つの悩みを箇条書きにしていらっしゃいます。

1.買ったスニーカーのヒモが長すぎて自分のスニーカーのヒモにつまづく毎日。
2.私の自転車の空気穴が見つからない。
3.韓国の空港【金浦~キンポ~】空港がどうしてもエロく聞こえる。
4.ひとり暮らしなのに電気代が2万越え。(絶対誰か住んでる)
5.パソコンのキーボードがくさい。

 イライラ……もとい、高いギャグセンスに脱帽です! さすが「堂本剛の正直しんどい」(テレビ朝日)に26回も出演し、芸人よりも面白いアイドルこと堂本剛と爆笑トークを繰り広げていただけあります! チナッティーの爆笑ギャグを読めるのは「JELLY」だけ!!

■つけまは1枚で「ナチュラルメイク」に!?

 メイク記事「1枚で盛れるつけまを探せ!!」のリードを読んでビックリ。「流行のナチュラルメイクに、つけまつ毛を何枚も重ねちゃケバすぎ。この春は、つけま1枚で自然かつ大人な目元を作りたい!」。ふむふむ、ギャルの間ではナチュラルメイクが流行ってるのか……って、ギャルのつけまつ毛は2~3枚重ね付けするのが当たり前だなんて知りませんでした。こんなに勉強不足では、ギャルに笑われて渋谷は歩けません。しかし、この濃さで「ナチュラルメイク」って言い切るとは、恐るべしギャルのさじ加減……。

■実寸の乳首にドキッ

 毎回、若手俳優がセクシーグラビアを披露する連載「カレシャツ」に、ドラマ「タンブリング」(TBS系)主演の山本裕典が登場。扉の見開き写真には、乳首があらわになったセクシー写真がドーン! 乳輪だけ見ても1.5cmの大きさ(定規で測りました)で掲載されており、乳首の側面まではっきり確認できる鮮明なお写真となっております。これ、ほぼ実寸サイズではないでしょうか。最近、「露出狂では?」と一部でウワサされてしまうほど様々な媒体で脱ぎまくっている裕典クンですが、いつかサイゾーウーマンでも、その美しい裸体を御開帳してくださいネ!

 と、ワーワー言うておりますが、「JELLY」はファッション記事の内容、ページのレイアウト、写真、モデルの表情・見せ方など、どこをとっても読者を飽きさせない工夫が散りばめられています。何と言っても一番好感が持てるのは、タイアップ記事も手を抜いていないところ。雑誌にはどうしても「捨て記事」があるものですが、最初から最後までテンションMAXな記事の数々に、「この情報量とクオリティーで特別定価520円(いつもは500円)はお得!」と素直に感じられました。「こんなに褒めまくったんだから、いくばくかのお礼があったらいいな~」と版元のぶんか社様にかすかな期待を抱きつつ、レビューを締めたいと思います。
(林タモツ)

「JELLY」

同僚にジャリガがいたら、怖くて泣いちゃいそう

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最終更新:2010/04/23 12:50
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