[TVツッコミ道場]

『左目探偵EYE』最終回、最後の犯罪はまさかの巨大ドミノ

2010/03/21 11:45
yamada-eye.jpg
いろんなファンタジーにあふれたドラマでした

“高層ビル爆破ドミノ倒し”

 この、壮大なスケールにして素っ頓狂な犯罪計画だけでも、記憶に残すべき最終回だった気がする。だって、高層ビルでドミノ倒しですよ。今回は、そんなバカ犯罪が行われたドラマ、『左目探偵EYE』(日テレ)の最終回(3月13日放送)にツッコませていただきます。

 ドラマの内容を超ざっくり説明すると、Hey! Say! JUMPの山田涼介演じる主人公の愛之助は、兄の夢人(横山裕)から受けた左目の角膜移植後、頭部に衝撃を受けると、その左目に謎の映像が映るようになる。それが実は死んだと思っていた兄が計画していた犯罪に関わるもので(兄の肩書き「犯罪プランナー」って)、愛之助と教師の瞳(石原さとみ)がその「左目映像」をヒントに事件を解決し、兄弟対決を繰り広げて行くというもの。

 左目探偵VS犯罪プランナーの兄弟対決もいよいよ佳境。「最終段階に入った」という兄・夢人の最後の犯罪とは?

 その手がかりとして愛之助の瞳に映し出されたのが、高層ビルと爆弾の映像。

 途中回で夢人の計略で殺された福地警視(佐野史郎)が捜査の手がかりとして残した手帳に記されていたのが、「ドミノ倒し」という言葉。これを見た愛之助も「今までの事件とつながってることを示すのか? それとも……」と考えていたのだが、何かの暗喩とかいうわけでなく、そのまま立ち並んだ高層ビルを次々爆破させ、ドミノ倒しさせていくというもの。そして、ドミノの最終目標に建つビルが、「東京の都市機能を支えるスーパーコンピューターがあるビル」だということ。そんな仕組みになってんの、東京の都市機能。これによってあらゆるシステムがダウンしてしまうのだそうで、その計画を楯に、兄・夢人は総理を脅迫した。

「日本を人質にとりました」

 ”人質”に対しての要求は、「50兆円」。金額大きすぎる。子どもが考える大金か。そして、テロで政府をゆするって”日本再起動計画”か。『ブラッディ・マンデイ』か。

 そんなドミノ倒しにも一応理由があるらしく、スパコンのあるビルはさすがに厳重なセキュリティなので、近くのビルから順に倒していって最終目標に到達するというもの。思った方向にビルを倒壊させていく爆破技術は、相当なレベルの高さで計算されているだろうことは、間違いない。

 それから悪人同士の内紛的なことがあったりして、銃弾を浴びて重傷を負う夢人。瀕死の状態ながら、最初の爆弾を起爆させ、

「最後のショーの幕開けだ」
「どうだ、弟。面白いだろ……」

 自分の美学に酔い酔いの兄。そして、バーン、ズズズ……と、高層ビルは次々爆破され、隣のビルへと倒れ込んでいく。これが、”ドミノ倒し”。

 東京の都市機能を司る最後のビルを守るため、なんとか爆弾を止めようと走る愛之助。がんばれ。しかし、都市機能マヒ以前に、ありえないぐらいの規模の大災害になっているわけだが、大丈夫なのか。

 左目の記憶を頼りに、最後のビルを爆破するために仕掛けられた爆弾を発見するが、爆弾には「ドクロマーク」のステッカーが……。分かりやすすぎる。そして、どうやって止めるのかというと、取り出したのが液体窒素。それをシュワーと起爆装置にかけてタイマー機能を停止させる。やったぜ、東京を救ったぞ、左目探偵!

 巨大ドミノ、終了。その様子を見守りながら、「ホントに……止めやがった……」と、兄。ちょっと嬉しそうに微笑みながらというのは、弟の成長が嬉しいというのを含ませているのかもしれないが、迷惑すぎる兄弟喧嘩だ。確かに「東京の都市機能を支えるスーパーコンピューター」は守れた
かもしれないが、これだけの高層ビルが倒壊したら、すでにかなりの大打撃を被っているような気もするけども……。それに触れないストーリー、やっぱりドラマってステキですね。
(太田サトル)

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
コケる理由がないのに.山田涼介の初主演ドラマが低視聴率続き
料理もクールにこなしちゃう山田涼介の意外な弱点とは.?
関ジャニ・横山裕のスーツ姿に「セクシー過ぎる」との声殺到

最終更新:2018/08/15 15:52
アクセスランキング