[女性誌速攻レビュー]MORE4月号

無難命のOLは、「MORE」の”大技回避で勝利”の法則を学ぶべし

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「MORE」10年4月号/集英社

 OLのバイブルとして、創刊30年以上の歴史を持つ「MORE」が女性誌レビューに初登場です。編集コンセプトは「ファッションやビューティだけでなく、すべてにわたってワンランク上を目指す大人の女性のための大型生活情報誌」とのこと。この”大型”ってなところに、抜群の安定感が見え隠れ。永遠のライバル誌「with」(講談社)も先月から女性誌レビューの仲間入りしたことですし、ここらで女子の基礎点固めと参りましょう。

<トピックス>
◎「何買えばいいの?」がまるわかり!使える春服30
◎「おしゃれで痛くない」ミラクル春靴189
◎朝作らないお弁当BOOK  and more

■危険分子は徹底回避のMOREファッション

 とにもかくにも、「MORE」の真骨頂はその無難さです。しかし、第1特集の「使える春服」内「ベージュとグレイの着回し20days」では、無難を超えもはや石橋をたたき壊しそうな慎重さが垣間見られます。ゆるカットソー、ロングカーデ、チュールスカート……身体のラインは1mmたりとも出すまいという布陣です。

 しかし、グレー&グレーのセットアップなんて、着てるのが游ちゃん(モデル)じゃなければ一昔前の小学校教師(長らく独身)そのものだし、ハンパ丈のチノパンにダボTを合わせた紗耶ちゃんのマネをしたら、妊婦に間違えられて電車で席を譲られそう。「with」と同じく、無難なファッションこそ一般女子の大敵であると再確認です。

■無理をしないでミラクルつかめ

 「MORE」を「MORE」たらしめるポイントとして”無理をしない”ということがあります。それは生き方しかり、ファッションしかり。「おしゃれで痛くない! ミラクル春靴189」にも、そんなMOREらしさが全開。「幅が広い」「前にすべる」「外反母趾」などお悩み別におすすめ春靴を紹介しているのですが、基本ヒールは低め。デザインよりも何よりも、まずは長時間履いて痛くないかが重要なわけです。

 これが「GLITTER」(トランスメディア)なら”15cmのピンヒールで踏みつけな”というスタンスですし、ピーコだって”おしゃれは我慢”と言ってます。しかし、このご時世。デートはもっぱら公共交通機関を利用すると予測。下町なんかをうろうろ散策中に「靴がイてぇ」と不機嫌になるわけにはいかないのです。ぺたんこ気味のパンプスで彼の後をニコニコ歩く……そんな姿まで見え隠れし、思わず”策士”と唸ってしまいました。

■実は社内恋愛の猛者なのです

 常に現実目線を忘れないMORE娘にとって、社内恋愛は最大の関心事。「社内恋愛・本日も花盛り」なんて、なんとも羨ましいタイトルの特集も。二股、三股は当たり前、不倫三昧、三角関係……驚くべき社内ドキュメンタリーに”みんな会社に何しに行ってんの!?”という「MORE」編集部ツッコミは大正解。

 しかし社内恋愛を大奥に見立てた「これが城内(社内)恋愛のオキテじゃ」では、「上司は親同然に扱うべし」「先輩や同期を最強の味方に」など、あくまでも良い子スタンスは崩さず。最終的には「平常心の女優であり続けろ」と締めくくっています。策士かつ女優。篤姫が脳裏をよぎります。

 という読者の心を知ってか知らずか、宮崎あおいのほっこりインタビューがあったり、良妻賢母予備軍の為のお弁当ブックが封入されていたり。先の見えない混沌の世を生き抜くためには”大技回避で手堅く”がMOREの教えのようです。MOREに今月初登場した鈴木えみに若干の違和感を覚えるのは、彼女がどちらかというと一発大勝負タイプに見えるからでしょうか? リスキーにトリプルアクセル飛ぶよりも、トリプルフリップを確実に決める方がいいとされる昨今。鈴木えみが「MORE」に新風を巻き起こすか、来月以降に期待です。

『NHK大河ドラマ 篤姫 完全版 第壱集』

いつの時代だって、女は同性とも男とも戦う運命なんです

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