[女性誌速攻レビュー]「日経ヘルス プルミエ」4月号

「食べて健康」も「日経」なら信憑性UP!「日経ヘルス プルミエ」

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「日経ヘルス プルミエ」4月号/日経BP社

 サイゾーウーマンの読者層よりも対象年齢がおそらく上であろう「日経ヘルス プルミエ」(日経BP社)が、今月からこのコーナーに仲間入り。40~50代の女性向け健康雑誌です。アラフィフの女性誌といえば、萬田久子がイメージキャラクターを務める「HERS」(光文社)や、著名人のあけすけトークがウリの「婦人公論」(中央公論新社)など、意外とギラギラした雑誌が多いので、若い方も人生勉強と思って、ぜひ注目してほしいところです。

<トピック>
◎下腹ポッコリ、加齢肌、凝り痛み……を食べてなおす!
◎この春10歳若返る「首」「手」「脚」の”巡り”ケア
◎閉経前後の今だから始めたい「骨粗しょう症」対策

■参考にならない! 風吹ジュンの美しさの秘訣

 表紙の風吹ジュン(57歳)インタビュー。見出しは「今の自由が幸せ。『パートナーがいないと寂しい』という先入観ってどうかしら」。なんだかイヤ~な予感がします。案の定、インタビュアーから「元気と美しさの秘訣」を問われ、こう答えます。

「私の年代のまわりの人たちと比べると、非常に自由で、それが心地いい。そのことが大きいでしょうね。例えば本を読むこと一つとっても、隣に寝ている人を気にすることなく、思いきり自由に広げて読める。これはもう、とても人とは暮らせないなと思うわけです(笑)」

 やっぱり出た、おひとりさま礼賛! 20代、30代のリアル結婚悩み世代において、すでにこの手の話はもううんざりだというのに、50代になってもまたこの話か! と暗たんたる気持ちになりました。いいかげん解放されたいですよね。私たちが50代になるころは変わるでしょうか。

 ちなみに、風吹ジュンは、「ひとりがいいというのは負け惜しみではない」と主張します。とはいえ「本を読む時に思い切り広げられるからひとりがいい」というのはあまりに説得力がない。違和感を感じつつ読み進めると、彼女にはふたりの子どもがいるとのこと。調べてみたら81年に結婚し、92年に離婚していたのでした。

 それならまた話は別。「どうして再婚しないの?」とよく聞かれると明かしていますが、「どうして再婚しないの?」と「どうして結婚しないの?」とでは、世間の風当たりが全然違うことでしょう。……なんてことを考えていたらドツボにはまってしまい、そのあといくらピラティスだのリンパマッサージだの語られてもまったく頭に入ってきませんでした。軽いインタビューのようで意外と重い。このあたり、酸いも甘いも噛み分けた50代女子の醍醐味です。

いろいろ食べさせて、結局オチはそれかよ!

 気を取り直して、特集「食べてなおす!」を見てみましょう。麦ご飯で下腹が凹む、朝リンゴ・夜トマトで肌のハリがアップ、お酢&レモンで疲れはもちろん凝りもすっきり、ショウガのオリーブ油漬けで冷えも痛みも消える、納豆、ヨーグルトを食べて腸のチカラを上げる……と盛りだくさんの内容。

 ラインナップだけを見ると「壮快」(マキノ出版)、「わかさ」(わかさ出版)、あるいは放送打ち切りになった『発掘!あるある大事典』(フジテレビ系)などのマユツバっぷりとなんら変わりありません。しかし、「日経」の冠がつくだけで「プラダを着た悪魔」も家でこっそり読んでそうだから不思議です。働きマンと相性バッチリ、それが「日経」ブランド。しかも、あれ食えこれ食えとおすすめしておきながら、最後の最後で「断食してリセット」を提案するというオチも効いてます。すんばらしい!

最後に「応援していますよ」と言われても……

 異世代向け雑誌を読んだとき、最もギャップを感じるのは悩み相談のコーナーではないでしょうか。「日経ヘルス プルミエ」には、「明るいメノポ相談室」というページがあります。「メノポ」とは更年期のことだそう。今回の回答者は僧侶です。何から何まで未知の世界。今月のお悩みは、57歳 S・Iさんから。

「夫の浮気が発覚しました。問い詰めたら『こんな年になって嫉妬なんかするな、気持ち悪い!』と大声を出されました。<中略>今後の夫との生活を考えると不信感が募ります」

 「浮気するおまえの方が気持ち悪い!」と言い返してやれ、なーんてことは僧侶だから言いません。「自分が苦しいことを彼に伝えていきましょう」「『迷惑』は仏教用語なんですよ」「彼の”心の手綱”をしっかり持っていてください」といった即効性のなさそうなことをくどくど述べています。はっきり言って回答になってない! そして、締めは「応援していますよ」。僧侶、本当だな!?

 そんなこんなで、1冊読み通すと素敵なお姉様あるいは上司ができたという感じ。「10年後、20年後、私はこうなるのかあ~」なんてことを考えながら、今から健康づくりに取り組むのもいいかもしれません。私も明るいメノポを迎えられますように……。
(亀井百合子)

『魂萌え!』

主張と出演作が統一されていて、すんばらしい!

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