[TVツッコミ道場]

『徹子の部屋』35年目で初挑戦! ”芸人キラー”徹子の大喜利

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35年を経てますます舌好調な徹子さん

 祝、35年目突入!! である。

 1976年の放送開始以来、昼下がりのお茶の間を楽しませ続けてきてくれた『徹子の部屋』(テレビ朝日系)が、放送35年目に突入するという。2月の第1週は「35年目突入ウィーク」ということで、いろんな形でその偉業を振り返る内容となった。

 月曜日は記念すべき放送第1回目のゲストだった故・森繁久彌を、貴重な出演回のVTRを交えながら偲ぶもので、水曜日は中村玉緒をゲストに、故・勝新太郎の思い出話。そして木・金曜日は大竹まことと一緒に34年間のゲスト名場面を振り返るといったもので、どの回もとても面白かったのだが、一番のメインともいえる、放送開始記念日にあたる2月2日火曜日のゲストが、なぜか「次長課長」。サブタイトルは、「次長課長と祝う 35年目突入記念日」となっている。……いや、全然いいんだけど、ラインナップ的に「なんで?」といった感じ。

 『徹子の部屋』での次長課長といえば、かつてポルノグラフィティの「アポロ」を歌いながらのタンバリン芸が徹子に「カワイ〜イ」と、大受けした挙げ句に何度もやらされ、最終的には曲抜きのタンバリンのみという、切ない状態でやらされることとなり、タンバリンのシャンシャンいう音だけが響き渡るという、大火傷を負ったことがあった。また、河本の貧乏話で徹子が悶絶するほど大笑いしてしまった後に、「私、ユニセフの親善大使やってるんだけど……」という名言を引き出したこともあった。そんな意味では、近年の「徹子の部屋芸人」の中では可愛がられているコンビだとは思うが。でも、なぜ次長課長?

 番組がスタートしてすぐ、その理由は判明した。次長課長の井上聡が、番組スタートと全く同じ年月日の「76年2月2日生まれ」だったのである。同じ「35年目突入」同士のご縁でゲスト出演ということになったわけだ。

 ということで、「35年目」の2人を通常のゲスト側の席に座らせ、徹子の位置には河本が座るという布陣で番組が進む。……のだが、そこは徹子さん、一筋縄ではいかない。

「なんで私がここに座ってるのか、全然見当がつかない。ハッキリ言って!」

 と、早々にその座り位置にからむ。河本も、突然の攻撃に、

「なんで急にちょっと……キレてるんですか?」

 ややうろたえながらも、「今日は”準一の部屋”でということで」と切り出す。すると、

「アナタ、ジュンイチさんとおっしゃるんですか!?」

 ……何度もゲストで来て紹介してるじゃねーか。「準一の部屋」として仕切るはずが、結局「徹子の監獄」(命名・ゴリ)状態に突入。「どうぞおやりください」と、丸裸で放り出されるような感じにされたり、河本が「特に芸人さんには厳しいという、もっぱらの評判でございますけども」とフれば、徹子は「厳しくはないです。ただ面白きゃいいんです」と返し、またグイグイハードルが上がっていく。

 そんな会話を交えながら番組は進み、今回はなんと、徹子が大喜利に初挑戦してくれるという。お題は、コレ。

「黒柳徹子が漫才コンビを組むとしたら その相手とコンビ名は?」

 まず井上の回答は、「もうすぐベスト10」。相方は久米宏。まあ、微妙なリアクションであったことは、言うまでもなさそうな答えではある。そして、徹子の書いた答えがコレ。

「ヒロシとテツコの毒まんじゅう」

  なんだそれ!? 「どうも〜。ヒロシでーす、テツコでーす、ザ・毒まんじゅうでーす」って感じでの登場なのか。やはり相方は久米宏なのである。どんなコンビなのかというと、徹子曰く、「ボケツッコミとかいうのではなく、ひたすらしゃべり倒す感じ」のコンビらしい。『ザ・ベストテン』(TBS系)のイメージのようだ。しかしこの「毒まんじゅう」、あまりにもすごいセンスに、次長課長もしばし悶絶するばかり。番組とは関係ないけど、河本が時折やる「ケケケケ……」という高い声での爆笑、アレにどことなく「媚び」を感じてしまうのは自分だけだろうか。さて、次のお題。

「黒柳徹子の『玉ねぎヘアー』を新しく変えるとしたら?」

 河本の回答は「玉サラヘアー」。トレードマークでもあるタマネギをサラダ状態にして、それを頭の上にのっけると。すると、「髪の毛を鳥の巣のように編み込んで、そこにサラダボウルをのせることは可能だと思います」と、徹子が真面目に考察してくれ、河本のボケ撃沈。

 井上は、「ネギマヘアー」。頭の上に焼き鳥が。しかしこの渾身のボケ回答も、「おネギと、何が間に入ってるんですか?」。ネギマそのものを知らなかったという、まさかのはずし方で、井上のボケも消滅。35年目に突入しても、「芸人キラー」としての仕事はキッチリやり遂げた感である。

 最後、井上が「ワゴン車のドアの開閉音のものまね」を無意味に披露したら、お返しに「コッケコッコー!」と、ニワトリの鳴き声を高らかにやり、その余韻とともにエンディングに突入。

 ……35年目も、圧倒的な徹子さんを楽しめそうです。
(太田サトル)

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