[連載]だから企業に聞いてみた

月曜始まりのカレンダーは、どうして売ってないんですか？

2010/02/08 17:00

Photo by flickr from counting chest bullet

　気になって仕方がない素朴なギモンを直接企業に聞いてみよう、という本連載。

　2月……遅まきながら部屋のカレンダーが2009年であることに気がつき、2010年版を買いに行った。基準はただ1つ。

「月曜始まりのカレンダーが欲しい」

　自分は月曜始まりである「Quo Vadis」のスケジュール帳を使っているため、同じような月曜始まりのカレンダーを探すことにした。しかし、ほとんど売っていなかった。探した。渋谷でカレンダーが売っていそうなお店を回りまくったが、ない。すべて日曜始まりのカレンダーなのだ。なぜだ？　週のスタートといえば月曜日な気がする。日曜は週が終わるイメージだ。絶対に月曜始まりのカレンダーが欲しい！　もう、我慢できない！　そこでカレンダーを制作している明和カレンダーに直接、聞いてみた。

「月曜始まりのカレンダーは、なぜ売っていないんですか？」

担当者　んー、やっぱり週の始めだからですね。

――仕事始めが月曜日なので、月曜始まりのカレンダーの方が使用しやすいと思うのですが。

担当者　月曜始まりのカレンダーはあまりないですね。手帳とかでしたら、たまにあるんですが。

　確かに、私は月曜始まりのスケジュール帳を使っている。しかし、「週の初めが日曜」という認識は解せない。

――なぜ週の始まりが日曜日なんですか？

担当者　基本的にはそうなんでね。

――基本的というのは？

担当者　暦ですね。

――日本の歴史などが関係しているのでしょうか？

担当者　んんー、わたしもそこまで詳しくないんでー。別注とかだったら作れるとは思うんですけどね、営業の詳しいものに代わります。

　最初からその人にしてほしかった。待つこと1分……。

――日曜始まりのカレンダーしかないのはなぜですか？

担当者　以前には月曜始まりのカレンダーもあったんですが、大半のお客さんにそれを使ってもらえないということで、なくなっているんです。作ろうと思ったら作れるんですけども、それだけ需要が少ないんです。

――一週間が日曜から始まるというのは、日本の歴史や日本人の趣向が関係しているんですか？

担当者　まあ、その辺のところは何とも言えないんですけども。単に需要の問題ですね。

　売れないのだ。私が少数派なだけだった。申し訳ない。しかし、納得がいかない。その後も必死に月曜始まりのカレンダーを、東京都をかけずり回り探した。すると1つだけ見つかった。ものすごく可愛い犬の写真入りのカレンダーだった。結果、日曜始まりのカレンダーを買った。こうやって人間は揉まれて成長していくのである……。

　引き続き、皆さんの素朴なギモンを募集中です。ディープでインパクトのある、くだらないギモンをお待ちしています。
（酒平民　林賢一）