[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育てコラム

信じてないのに、クリスマスを仕込む……父親はつらいよ本当に

2010/01/27 20:00
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(c)倉田真由美

 ちょっと話が古くなりますけど、叶井家にとっての初のクリスマスの話を。というか、みなさんはクリスマスをどう過ごしてますか? 結婚前はヤリチンもとい”モテ男”だったオレですが、もうこの歳になると、特に「クリスマスだから何かしないと!」と、事前にデートとか仕込むようなことは何もしませんでした。というか、高校以来、クリスマスに女の子とデートはやってないかな。なんだか、クリスマスのデートって完全にセックス目的っぽくて嫌なんですよ!

 知り合いにはクリスマスにホテル予約して、1日に4人の女の子と2時間おきに次々とチェックインするという強者がいます。ちなみにチェックインする度に部屋に、ケーキとシャンパンを用意しておくという徹底ぶり。ケーキといっても、でかいホールのやつですよ。これを1日に4個も食べる! ここまでやるとネタとして面白いですよ! オレはクリスマスにホテルに予約するという行為自体したことがないんです。ホテル側に「この日はセックスしますよ!」と言ってるような気がして、これもまたオレにとってはあり得ない事なんですわ。マジで。

 だから、オレにとってクリスマスは、特別な日ではないんですよ。今年は妻くらたま、息子のまー、娘のココと4人で過ごす初めてのクリスマスだったんですが、ココがまだ産まれて1カ月半ということもあり、クリスマスどころじゃないんです。外出も出来ないしね。

 それでも息子のまーがいるので、「何かしらクリスマスっぽいことをやらないと」と漠然と思ってたのですが、まーもクリスマスに全然関心がないみたいで、相変わらず家ではゲームばかりやってます。だからといって、何もしないのは寂しいじゃないですか。妻くらたまは毎年クリスマスにプレゼントをあげてるみたいで、今年もプレゼントはあげることになりました。

 そこで、妻くらたまに「まーはサンタクロースの存在を信じてる?」と聞くと「サンタについては聞かれもしないし、いるとも言ってない。ただ本人的にはプレゼントがもらえる日という認識でしかないかな」との返答が。なるほどなー。オレは小学校6年生まで、サンタの存在をマジで信じてたから、てっきりまーも信じていると思ったんですけど、本人的にはいる、いないはどうでもいいということらしいです。

 オレも子供とはいえ、9歳の男の子に「サンタにプレゼント頼んだ?」とは恥ずかしくて言えないよなあ。4、5歳くらいだったら言えたと思うんですけどね。まーなら「大人のくせに何言ってんの?」とか言いそうだし。くらたまは、今までまーにサンタについては何も言わずに育ててきてるみたいなので、いまさらオレが「サンタはいるんだ!」と主張してもどうかと思うし。

 というようなことを考えてたら、あっという間にクリスマスになってしまいました。くらたまに「まーのプレゼントどうするよ?」と聞くと、「キックボードが欲しいって言ってたから、もうネットで買ってあるよ」とオレの知らぬ間に準備は整っていました。というわけで、クリスマスイブの夜、仕事から帰ってからくらたまと近所にケーキを買いに行き、家でまーと食べたんですが、まーはチョコ以外、甘いものは全くダメで、ケーキにも興味なし! 別にいいけど、好き嫌い多すぎなんだよな、まーは。

 まーが寝てしばらくしてから枕元にプレゼントを置こうと思い、まーの部屋にこっそり入って、例のキックボードを立てかけたら、くらたまが「縦に置いて倒れたら危ないでしょ。置き直して!」と言うじゃないですか! キックボードって意外に結構大きいんですよ。そんな簡単に言われても……。そんなオレと妻くらたまのやり取りを聞いてか、まーがもぞもぞと寝返りをうっているので、「ヤバい! 気付かれるかも」とマジで焦りながら、プレゼントを横に倒して、枕元に置き直しましたよ。というか、まーはサンタを信じてないから、コソコソしなくてもいいのか!

 翌日の朝、まーがオレに「起きたらプレゼントあったよ!」と言うので、「へー、うれしい?」と聞くと「まあね」って。どうですか、このリアクション! 「まあね」って喜んでないじゃん! 「ホントにこいつは、ゲームとベイブレードとカードゲームにしか興味ないのか!」と驚愕したクリスマスでした!

最終更新:2011/01/13 14:09
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