雑誌出版界から敏腕女性編集者が消えていく

名物編集長が相次いで離職! 華麗なる転身の先は?

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Photo from Flickr by jetalone

 「Olive」「an・an」「GINZA」(すべてマガジンハウス)の編集長を歴任してきた淀川美代子氏が、昨年12月末にマガジンハウスとの契約を終え離職した。

 淀川氏は、3代目「Olive」編集長として活躍し、独自のガーリーな世界観を構築、熱心なファンを持つ雑誌に築きあげた。その後「an・an」編集長に就任してからも手腕を発揮し、実売80万部というモンスター雑誌にまで成長させた立役者。その後「GINZA」編集長を経て、2006年エグゼクティブ アドバイザー職として同誌の編集、広告アドバイザーを務めていた。

「『GINZA』は色校を2回出すって聞いたことがあって、その誌面へのこだわりと愛情はさすが淀川さんだなと感銘を受けました。この業界に入ってくる女性にとって、オリーブを作った淀川さんは憧れの存在ですから。いまだに打ち合わせで『あの特集好きだった』って話が出るくらい、スタイリストやデザイナー、もちろん編集者も影響を受けています。正直、淀川さんのページが見れないのなら、マガジンハウスの雑誌に期待はないです」(ファッション誌編集者)

 淀川氏とマガジンハウスの契約が任期満了した形での離職だが、「GINZA」での淀川氏の連載「kawaii」は今後も継続するとのこと。フリー編集者となった今度については、「私自身はもっと作り手の個性が前面に出てくる、個人的マガジンがこれからは面白いかなと思っています。いわゆるリトルマガジンですね。ウェブマガジンでもいいかもしれませんが……(略)私は自分のウェブマガジンがやりたいですね」(webサイト「Cosmo」より)と答えているため、新たな活躍が近いうちに拝めるかもしれない。

 そしてもう一人の「GLITTER」(トランスメディア)の編集長・千原正子氏が去年の10月7日発売号をもって離職していた。千原氏は「Fine」(日之出出版)編集部を経て「BLENDA」(角川春樹事務所)を立ち上げ、編集長として活躍の後、独立して「GLITTER」編集長となった経歴の持ち主。

 同誌では編集以外にスタイリングも担当するなど、千原氏の個性が前面に出た作りで知られている。また、朝の情報バラエティー番組『スッキリ!!』内のコーナー、「週刊ハリウッド」ではシーズンごとにセレブのファッションをブッタ斬るコメンテーターとして活躍。GLITTER読者以外にもファンがいる名物編集長として知られていた。退任後は、09年秋から「lily&betty」というブランドのディレクターとして活動している。なお、09年12月号の「GILITTER」からは戸川貴詞新編集長が後任を務めている。スタイリングまで手掛けていた千原氏が退いた後の、同誌の今後の誌面作りに注目が集まっている。

『編集者の時代 雑誌作りはスポーツだ (マガジンハウス文庫) (文庫)』

淀川さん、サイゾーウーマンをディレクションしてください!

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