[TVツッコミ道場・番外編]2009年の『アメトーーク!』を振り返る

メジャー化が思わぬ方向に!? 『アメトーーク』が抱えるジレンマ

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『アメトーークDVD6』(よしもとアール・アンド・
シー)

――今年も「TVツッコミ道場」で何回も取り上げた、『アメトーーク!』。今や深夜番組の枠を超えて、国民的な人気を獲得しつつある同番組。今年放送された回で、いろんな意味で見逃せなかったテーマを太田サトル氏&田幸和歌子氏が拾っていきます!!

田幸和歌子(以下「田」) DVDが売れに売れ、『中学のときイケてなかったグループに所属していた芸人』がギャラクシー賞を受賞したりと、ますます絶好調な感じの”業界視聴率No.1”番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)。2009年印象に残った回は?

太田サトル(以下「太」) ……う~~ん。ゴールデン特番をやった同じ日の通常放送で流したのが、あえて「椿鬼奴クラブ」とか、”さすが『アメトーーク!』”と感心する週は何回もあったけど、これまでの年に比べると、腹がよじれるほど笑ったのは少なかったかもしれない。

 パワーダウンしたってこと?

 番組が大きくなりすぎちゃったような気がするよね。DVDとかもそうだし、賞もそうだし、「家電芸人」「ひな壇芸人」「おしゃべりクソ野郎」「じゃない方」とか、この番組から出た流行語や現象も多いし、存在や影響力がすごく大きい番組になっちゃったのかもしれない。

 確かに、「ああ、今週はDVD狙いのやつなのかな」とか、ついついそんな見方をするようになっちゃってるよね。

あくまでゴールデンに進出しない姿勢を貫いているのに、望んでかどうかは知らないけれど、どんどんメジャー化していく。だから、「捨てた?」と視聴者に思わせるような、実験的な回が多かった気がするのは、その反動だったりして。

 「滋賀芸人」とか「腰痛い芸人」とかね。禁断の「夢」ネタで1時間というのもあったし。あと、「思いついたコトすぐ言いたい芸人」!

アレはキツかった。吉本身内芸の悪いところが前面に出された感じで。盛り上がる出演者と見てるこっちの距離、遠い遠い、と思ったら、スタジオのお客さんとの距離がすでに遠そうだった……。

 今、最も信頼の置けるザキヤマ(アンタッチャブル山崎)が途中参加してもどうにもならない空気だったもんね。それに、ザキヤマや有吉が酷使されすぎで、ちょっと疲弊してそうにも見えてきたし……。そんななか、2009年でブッチギリでよかったのは、「○○じゃない方芸人」でしょ。

“じゃない方”っていう言葉のチョイスが、すごくうまい。このセンスは、『アメトーーク!』ならではだよね。

 オードリー若林、はんにゃ川島、ナイツ土屋、ロンブー亮……街頭アンケートで名前を調査してなかなか出てこないのもウケたし、結束が高まったエンディングに、それぞれの相方が来たときのお客さんの反応がすごく大きかったところも笑った。そして、ロンブーの淳だけ来なくて、お迎えの来ない園児みたいになって雨上がりに連れられて去っていく亮。「中学でイケてない」に続く、スポットが当たらない部分にスポットを当ててあげるシリーズだったよね。

その路線では、「人見知り芸人」もけっこうよかった。人見知りではあっても、トーク力はある面々ばかりだったし。共感した人が多そうで、これもまた、世の中の人見知りに勇気を与えたんじゃないかと。

 あと、ウドちゃんやロバート秋山の変態ぶりがすごくて、もはや他の共演者とステージが違うんじゃないかというテンションだった「熟女芸人2」も興味深かった。

秋山の言う「膝の位置」や、ふくよかな熟女に「埋まりたい」という観点に、目からウロコというか、なぜか感心すらしたよね。今まで知らなかった熟女の魅力を教えてもらいました」。

 「芸人ドラフト会議」も面白かった。大御所がこのあたりとか、ひな壇の座る位置の意味も興味深かったし、ブラマヨ小杉の信頼度の強さもあらためて知ったよね。これが後の「小杉イジりたい芸人」につながったんじゃないかな。

コアなファンには「また家電かよ」と言われたりしてるような、世間の評判にもきっと敏感。だから正月特番のサブタイトルに、家電やらないのにわざわざ「家電じゃないほう」ってつけるところが、魂を売り渡したわけじゃないですよ、っていうメッセージなわけだよね。

 2010年も、日陰者に希望を与える、夢のある企画にますます期待したい!

日陰者限定!?

『アメトーークDVD6』

幅広い層の人気を集めると、廃れるというジレンマ。

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