[TVツッコミ道場]

笑うカ所皆無! 『アメトーーク』集団芸すべりまくりで過去最低回に?

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『アメトーークDVD6』(よしもとアール・アンド・
シー)

 「なんか、すごいもん見ちゃったな」という感じである。

 バラエティ番組で、あんなに観覧席が静まりかえって、リアルにドン引きしている状態を、見たことないような気がする。

 11月12日に放送された『アメトーーク』(テレビ朝日系)は、まさにそんな空気だった。

 テーマは「思いついたコトすぐ言いたい芸人」。タイトル通り、意味があろうがなかろうが、とにかく思いついたことを口していく「言葉のかぶせ」の遊びをそのまま見せるというもの。今でいう「ガヤ芸」を前面に押し出したようなノリだ。

 出演ゲストは友近を筆頭に、なだぎ武、バッファロー吾郎、そしてFUJIWARA藤本。この内容で友近というと、過去に中川家や次長課長と共に出演した、トークの途中ですぐに勝手なコントが始まる回がイメージされる。どんどんグダグダになっていくところを、雨上がりがキレるが意に介さない、というアレに近い感じになるんだろうと想像していた。その回は面白かった。

 が……。

 結局、最後まで全く面白くならなかった。吉本の集団内輪芸や、すべる人を冷遇する芸(ワッキーへの扱い)の悪いところばかりが集まってしまったような空気のまま、ずっと番組が進んでいったのである。

 例えば、「前乗りや」という言葉から、「マエノリティ・リポート」→「トム・クル−ズ」→「カクテル」→「京都でお忍びでパチンコ」→「宮川大輔が目撃」→「目撃! ドキュン」……文字で書くとますます伝わらなくなるが、終始このノリで進んでいく。ゲストがノリノリでかぶせ、大笑い。しかし、お客さん、シーン……。

 テーマの前に「チャレンジ企画」と銘打たれていたし、オープニングナレーションでは「今夜はあたたかく見守ってください」、テロップには「今週は大当たりor大ハズレ? 新たなる挑戦がスタート!!」というコピーが踊り、オープニングトークでも雨上がりの2人が、いかに心配であるかを長々と語っていたり、前もってあの手この手で保険はかけていた。でも、全然会場の空気があたたかくならず、特にバッファロー木村とフジモンが大声をあげるたびに確実に温度が下がっていく。

 どつかれるたびに言う、バッファロー木村の「OH、ポカホンタ~ス」というギャグが、とにかくしつこくしつこく繰り返され、1時間のうちに何回聞かされたことか。切れ目なく無意味フレーズが連呼されるので、どのタイミングで笑ったらいいのか。やればやるほどどんどん冷えていく。冷める客席。どんどんズブズブいく。底なし沼だ。

 そんななか、15分ほど経過したときにアンタッチャブルが登場したとき、ちょっと「助かった」と思った。ケツアゴ(山崎)が救世主に見えた。客席からも「キャ~~ッ!!」という、この日一番の歓声があがったことからも、「山崎ならなんとかしてくれる」という期待に包まれたからじゃないだろうか。「通りかかったら、メチャクチャ面白そうな企画やってるじゃないですか」ということで、乱入させてもらったとのこと。考えてみれば、山崎のための企画のようでもある。しかし……。今もっとも信頼の厚い男・ザキヤマをもってしても、このズブズブの底なし沼からは抜け出せない。せっかくザキヤマがちょっと違う流れをつくっても、すぐに流れがストップしてしまう。重症だ。

 こういったノリ、確かにやってる側はヘンなテンションになってきたりして、気持ちよくなってくることがあるような気はする。でも、やっぱり楽しいのは参加してる人間だけなのかも。飲み屋で別のテーブルや座敷がやたら大声で盛り上がっているのが勝手に耳に入ってくる感じ、とでもいうのでしょうか。

 宮迫も本来なら、「これほんとにテレビで流すつもりですか?」とか、「TVショーですよね!?」といった”得意の”フレーズでツッコんだりするところだったのかもしれないが、それでは修復不能と判断したのか、結局途中から、集団内輪芸の仲間入りをしてグダグダに輪をかけるばかり。

 結局最後までなんだったんだろうという疲労感でいっぱいだった。最後に流れる、次週「人見知り芸人」の予告。すると、またも特別ゲストとしてアンタッチャブルが。これがもしかして、例えば2本録りだとしたら、アンタッチャブルは本来次回のゲストで、ザキヤマ投入は、「急に呼ばれちゃって」と言ってたが、あまりの空気に本気で急きょ投入されたのかと、想像してしまったほどだ。

 「こういった笑いです」「斬新」、または「ひとまわりしてメチャメチャ面白い」という言い分もあるかもしれない。さらには、「この面白さが分からないなんて」とも。しかし、今回だけは、どれだけひいき目に見ても、面白いと思えた瞬間は本当になかった。やっぱり客席の静けさがすべてかと。……あ、あった! 指で輪っかを作って双眼鏡のようにやる動き、これ、山崎が手首を回転させることができなくて、できてなかった。ここ、すごく笑ってしまった。ザキヤマさん、ちょっと赤くなってたし。

 とはいっても……。

「OH、ポカホンタ~ス」

 会場はシーンとなるけど、口に出してみると、ちょっと楽しいな、コレ。時々言ってみたくなったり。そういうことかな。テレビ見ながら、一緒に参加すればよかったのか。

「OH、ポカホンタ~ス!」
(太田サトル)

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人気番組も”たまには”すべりますよ。

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