"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第4回】

二重アゴ、立派な二の腕……34歳詐欺女の真の姿を写した女性セブン

2009/11/10 17:00
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「女性セブン」(小学館)11月19日号

 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第4回(11/5~11/9発売号より)

 すごい展開になってきた。先週も取り上げた34歳結婚詐欺・連続不審死事件だが、鳥取県でも35歳女による酷似事件が発生! 詐欺容疑で逮捕、周囲に6人の不審死事例、睡眠導入剤が検出と混乱するほど似ているこの事件。しかも最大の類似点が2人の女性は「デブ」で「ブス」――。この事態に女性”野次馬”週刊誌も大フィーバーだ。

 ついでに米国女性リンゼイさんの死体遺棄容疑で指名手配の市橋達也容疑者の整形逃亡も発覚した。次から次へと、話題は尽きません。

1位 「34歳結婚詐欺 連続不審死事件 5か月前にセレブ料理教室を修了 プロ級なのは……」(「女性セブン」11/19号)
2位 「中田英寿 相沢紗世 もつ鍋個室●タッチの夜」(「女性セブン」11/19号)
3位 「鳩山政権は”殺界”連立内閣よ! 細木数子(71)」(「女性自身」11/24号)

 「女性セブン」を開いてびっくり! 巻頭グラビアトップにあの方の写真が、しかもカラー! あの方とは、今、世間でもっとも注目を浴びている34歳結婚詐欺師だが、これまで目にした彼女の写真は、高校時代と思われる古いものばかり。これは社会的事件が発生した際、被害者・加害者ともに起こる現象だ。マスコミは必死で顔写真を探す。だが当事者たちと本当に親しい関係者は、写真を売り渡さない。必然的に卒業後、会ったこともない元同級生が卒業アルバムを記者に貸してあげる。だから制服を着た昔の写真ばかりが氾濫する。

 だが今回は違う。今から5カ月前の今年6月に撮られた写真が、大きく掲載されているのだ。しかも記念撮影だから、ピントがあった現在に近い姿が、ばっちり写されているのだ。これは、34歳詐欺女が、パリに本部がある名門フレンチ料理学校の東京校を修了した際の記念写真だ。コック姿の男性から、修了書を渡され正面からもパチリ。

 あーー、ちょっと感動してしまいました。高校時代よりお美しくなっていたことに。目もぱっちりでおしゃれもしている。ブログの「口から下」写真と大きく違うのは、立派な二重アゴだという事実と、二の腕が想像以上に太かったこと。

 女性週刊誌3誌ともトップの特集記事は、この34歳&35歳詐欺女の事件だったが、内容は連日ワイドショーが報道しているから食傷ぎみ。その中で異彩を放っていたのがこの写真だ。一見の価値ありです。

 2位は、日本サッカー界のカリスマ中田英寿と人気モデル相沢紗世の熱愛デート(?)記事。記事によると、中田と相沢は港区のもつ鍋屋でしっぽりとデートをしたという。中田は相沢の髪を触ったり、頭を撫でたりして、いい雰囲気だった。が、それぞれ別に帰路についたという。

 中田といえば、人気キャスターの滝川クリステルとの熱愛が報じられたばかり。クリステルとは婚前旅行に行ったといわれている。二股か? モテモテか? だが、これを疑いの眼で見てしまうのは私だけだろうか。

 中田は、米倉涼子との密会、宮沢りえとのキス写真、香港スター女優のカリーナ・ラウとのキス写真など、華々しい女性遍歴を持つ。しかし、ここには常にある噂が付きまとっていた。

「あれは中田の所属事務所の仕込みで、実はオネエ系」――。

 3年ほど前、ある写真が公開された。それは中田と外国人男性のツーショット写真。 タヒチのビーチで撮られたものだが、中田と男性が「かなり親密」そうに寄り添っていた。モヤモヤする。

 3位、テレビ番組降板などで表舞台から遠ざかっていた細木数子だが、遂に復活か!? ではない。細木センセイは、民主党政権に対し批判的なんだとか。そのため、細木センセイをよく知る人が「細木先生は、こうおっしゃっていました」という民主党批判のご神託を、「女性自身」に与えたらしい。

「細木先生によると(略)閣僚主要メンバーは”大殺界”」「細木先生の持論は」「彼女はこう主張します」 

 そんなトーンで記事は構成されている。ご神託の下請け作業か。よくもまあ、恥ずかしげもなく、こんな”又聞き予言”を記事化するものである。女性週刊誌ならでは、といえばまさにそうなんだけど。

『噂の女』

下手に動くところが怪しい。中田。

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最終更新:2011/03/13 16:54
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