キューピーの化粧品業界参入の大成功で、他社も追随が始まる!?

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キューピーの公式HP

 近年、化粧品業界に異業種が次々参入している。メジャーなところで挙げられるのが、FUJIFILMや味の素、サントリーなど。広告も打ち出しているので、CMを見たことがある人も多いだろう。

 FUJIFILMに関しては、年々デジカメユーザーが増える一方で、アナログのフィルムやアナログカメラの売り上げが落ちてきている為、「当たれば、どでかい水商売」とも言われる、化粧品業界に参入して、勝負をかけているのだ。

 この様に、さまざまな大企業が化粧品業界に参入している中、もっともスマートに参入して成功を収めているのが、実は食品メーカーのキューピーである。

 キューピーは美肌成分として注目されている卵の卵殻膜を、化粧品メーカーに対して高価美容液として販売。ちなみに、コスメ生産工場で大手のコスメティックローランドも、この卵殻膜を配合した化粧水、美容液、サプリメントを生産して、化粧品会社に卸している。卵殻膜は肌のたるみに効果的で、美容液としても、サプリメントとしても、アンチエイジング効果があるとして、いま最も注目されている”美肌の救世主”なのだ。

 ここで、キューピーがスマートなのは、主力商品であるマヨネーズなどを作る過程で排出される卵(卵殻膜までも)に注目し、お金を投じて、卵殻膜を化粧品として配合出来るように粉状に精製するテクノロジーを独自に開発したことだ。卵殻膜以外にも、肌に良いとされる黄身部分の加工にも成功しており、今後キューピーが化粧品分野に進出する青写真はすでにできつつあるだろう。

 ちなみに卵ブームは一部のコスメフリークの間でも既に広まっていて、家庭で卵料理を作る際にも卵白を取り出して、卵白美容パックを作っているという人も年々増加している。

 また、卵殻膜だけを丁寧に取り出して、精製水&ヒアルロン酸などの有効成分と調合してオリジナル美容液を作るフリークや小規模な会社もあるが、これらの方法では、きちんと冷凍庫に保存しても、良くて1週間程で腐ってしまう。ましてや店頭に並べても、粉末として生成された卵殻膜を配合したものでなければ、腐り易い為、大変扱いづらい。

 その為、沢山の化粧品生産工場やコスメフリークは、キューピーが独自に開発した粉を高値で買っているのである。この技術を特許として持っているのがキューピーだけなので、(また卵の内皮所有もダントツNO.1)この卵殻膜の定価を、1gがなんと1万円以上で販売しているのだ。美容成分で有名なコラーゲンは、ピンキリとはいえ、良いものでも1g1000円ほど。それと比べても、いかに高額な商品かが伺いしれる。

 また、化粧品は原価を抑えることによって利益を上げるものであるが、他社の大手異業種は容器にお金をかけたり、広告費にお金をかけて、1個あたりの原価が結果的に上がる中、キューピーは容器や広告にお金をかけず、且つ、もともと所有している大量の卵でお粉を高値で販売しているのだから、原価が劇的に安いのだ。

 もちろん、開発までの人件費や設備投資にも莫大な費用がかかってるだろう。しかし、「それを見事に回収し終えたのでは?」と言われるほど、現在、化粧品業界ではキューピーの勢いがある。今後、このキューピーの成功例を見て、大手他社の化粧品業界への参入が増えるか、注目して見ていきたい。

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化粧品業界のみなさんがんばって~

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