[女性誌速攻レビュー]「an・an」09年9月30日号

「an・an」にとって男性はモノ!? 赤西仁のラブショットに見る迷走ぶり

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「an・an」09年9月30日号/マガジンハウス

 今週の「an・an」の特集は「愛する男に愛されたい!」。日本中の女子が嘆いている「いい男と付き合いたい」という声をすくってくれるのは、若い女性に圧倒的な支持を得ている「an・an」様以外にありえません。と、期待大ですが、表紙から何だかキケンな匂いがプンプン。というのも、発売前から話題になっていたのですが、われらが赤西仁さまと外国人モデルとの絡みが!! つまりは「愛されたい!」の部分を強調したんでしょうが、その心意気が浅いというか薄いというか……。期待と不安が入り混じる、今週号のトピックはこちら。

<トピック>
◎赤西仁、衝撃のラブショット! 愛しい男の愛し方
◎照れとプライド乗り越えて アラサー女子の告白、成功の作法
◎大好きな彼から愛され続けるためにこれだけはしておきたい11のこと
◎私ってもしかしてだめんず好き? くらたまと噂の彼の恋愛相談室

西川史子の新キャラを発見!

 まずは「an・an」恒例、特集の意味を文化人に語らせるコーナーから。今回ご登場しているのは、「an・an」が大好きな脳科学者・茂木健一郎と、結婚してキャラクターを移行中の西川史子。曰く「20代の女性は、多くの男性から声がかかることや、合コンで1番人気になることが、いい女の条件と思いがち。(略)でもどうでもいい男に好かれても楽しくないし、(略)精神的な絆を築ける”運命の男”と恋に落ちてこそ、女は幸せになれるのです」(西川)とのこと。

 まず前半の「多くの男性から声がかかることや、合コンで1番人気になること」を”モテ”だと思い込んでいるのは、西川先生世代の”バブル引きずり女”だけ。今の20代はもっと賢いですよ、無駄な鉄砲は撃たないし、撃たせない。変な男に好かれればストーカーになることを知ってますから。そして後半の”運命の男”の件。読んでいるこちらが恥ずかしくなるほど、ベタなことを言っています。多少、編集の意向を汲んだ発言なんだろうけど、茂木さんの「脳は0.1秒で恋をする」の話だけでも、企画は充分成り立ちます。結婚してようやく”やさしいキャラ”が解禁となった西川先生。「長年独身で、どうでもいい細かなところまで口出してきたお局さまが、結婚を機に気持ち悪いほど優しくなった」という、西川先生のこれまたベタベタな漫画のような展開に、ある意味釘づけになりそう。そのキャラクター、芸能界広しといえどもまだ誰もいないポジション。このインタビューで、新しいキャラクターがある程度固まってきました?

合コン一つでも、女性至上主義の「an・an」

 続いては、「恋の勝者はどこでフォーリンラブ? 最新出会いカタログ」をチェック。「世の中では、みんなどこで”出会って”いるんだろう」という素朴&最重要な疑問を、「an・an」様が誌面に起こして下さいました! で気になる、出会いは「オフィス・学校」が85.7%で1位。「友人からの発展」が40%で2位、続くも「合コン」「「友人からの紹介」「習い事」などなど、目新しいトピックは一切なし。

 でもこのままで引き下げるはずもないのが、「an・an」様。「朝コン(朝から皇居周辺をランニング)」と「スパコン(温泉で合コン)」を実際に体験し、「渾身のルポ」(an・anより)をして下さいました。

 まず、「朝コン」の方は、午前8時に集合→皇居一周→ランニング終了後、ホテルに移動して朝食→正午に解散というさわやかさ。流行りのランニングと婚活を合わせるあたり、”月9″的な薄さと爽快感が表裏一体となっていて、「an・an」的。

 一方、「スパコン」の方は、なんだか参加するのも勇気が必要。というのも、会場によると思うのですが、原則は水着プラスタオル(タオルは撮影用?)。初対面から自分のボディーラインを披露するというのは女子はもちろん、腹周りが気になる男性陣にも厳しいような……。混浴を楽しんだ後に、個室で食事を取りながら、飲む→ゲームで盛り上がる、までは会場を温泉に移しただけで、普通の合コン風。でも、その後に「女子のみマッサージ部屋に移動し、癒やし&相談タイム。『いい人居た?」などの本音トークがさく裂!」とのことなんですが、その間は男性は何をしているの? こんな女性にとってだけ都合のいい合コンを、男性陣は許してくれるの? と、なんだかいろいろ不憫に。頑張れ、男子!

「an・an」にとって男子はモノ!

 さらに気になったのは、「視点を変えれば最愛の男に!? 対象外(どうでもいい)の男、見直しトライアル」。コーナー名通り、身近な男を恋愛対象に入れるために、チェック項目を並べた企画。でも、今週号の特集は「愛する男に愛されたい!」じゃなかったっけ? 「愛する男」すらいない人・「愛せない男」しかいない日本という国に向けた、壮大な企画ということなのでしょうか。確かに世の女性たちは「いい男がいない」と嘆いてますもんね。コメンテーターがお笑いコンビの「フォーリンラブ」というところに、良くも悪くも「an・an」編集部のセンスを感じますが、肝心なのは中身!

 「好きじゃないのに好かれている」パターン→落ち込んでいるときに会ってみる
 「ただの友達期間が長い」パターン→彼がほかの女子に夢中になるところを想像してみる
 「身近すぎる」パターン→会ったことのない場所で会ってみる

 などなど、妙に納得するところも多いのですが、「愛する男」を作り出そうとするあまりに、相手の”人権”まで無視しちゃいそうな暴走ぶりも提案しています。

 「容姿が好きじゃない」パターン→自分好みに変えられるかどうか検討する
 「とにかくオクテで面白みがない」パターン→観察日記をつける気持ちでしばらく観察
 「格好よすぎて気おくれする」パターン→彼の恥ずかしい欠点を探してみる

 ……どうなんでしょうか。男性を完全なるモノ扱い。「女性の肉食化」という一言では片付けられない何かが、「an・an」の編集方針・価値観に棲んでいるようです。ああ、恐い!

きたよきたよ、JinAkanishiの”ラブショット”という名の……

 今週号の目玉・KAT-TUN赤西仁のラブショットは、リードからして「an・an」編集部の気合が感じられます。ちょっと長いですが、引用してみましょう。

見る者を釘付けにする、甘美かつ官能的なその姿。まるで私生活を覗き見したかのような錯覚が、嫉妬心を呼び起こす。赤西仁さんが初公開するラブショットの数々は、最初にして最高のインパクト。あなたもこんな男に愛されたいはず。

 だそうです。「愛されたいはず」という押しつけが気になりますが、「赤西くんを脱がせた!」という興奮で一気に書き上げたリードなはず、とこちらも押し付けで相殺しちゃいましょう。

 肝心の赤西ショットですが、まずは庭で上半身裸のままタバコを吸うカットや、外国人モデルとのイチャイチャカットで前半は終了。ところが、ページをめくるごとに、二人で舌を絡ませているアップや、全裸で女性が”上”になっているジャニーズのギリギリカットまで登場。売れに売れたという前回のセックス特集に、非ジャニーズの向井理クンが登場し好評を得たからか、仁も攻めまくりです。今後、セックス特集以外でも、恋愛特集だったら遠慮なくラブショットを差し込んでくるのでしょうか? もはや「an・an」にとっては、仁のヌードでさえも、実売に結び付けるモノのようです。

 しかし、ハーフ&外国人好きがもはや”公認”されている赤西。もはやこれはプライベートカットという感じまでしてきます。もしかしてリードに書いてあった「まるで私生活を覗き見したかのような錯覚」って、このことを指してます? さすが「an・an」様、用意周到な伏線に脱帽です!

 ほかにも「くたらま&叶井俊太郎」や、みうらじゅんらが男性を”ふるい”にかける企画など、読ませて突っ込ませる企画が目白押しな今週号の「an・an」。赤西仁ばかりがフィーチャーされていますが、何気に連載枠でセミ(上半身)ヌードになっている成宮寛貫クンもお忘れなく♪

『NO NUDE by KISHIN2 AKARUI KIRARA』

巨匠、仁も撮ってあげて~

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