フジが総力を賭けた『アマルフィ』、ゴリ押しの宣伝はもはや洗脳?

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映画『アマルフィ 女神の報酬』公式HP

 「フジテレビ開局50周年作品!」「日本映画初のオールイタリアロケ!!」

 大仰な謳い文句の甲斐あって、動員250万人、興行収入30億円を突破した映画『アマルフィ 女神の報酬』。同時期に上映されたハリー・ポッターやポケモンには敵わなかったようだが、ファミリー向け映画が有利な夏休みロードショーであることを考えれば、大健闘といったところだろう。

「業界全体として見れば、そこそこのヒットであるのは間違いありません。ただ、フジテレビ映画史上、過去最高の製作費を投じた鳴り物入り作品としては、素直に喜べない数字でしょうね」(映画関係者)

 2006年12月公開、『大奥』の製作費が25億円規模。バブリーな情報への反発を考慮してか、アマルフィの製作費実数は発表されていないが、確かに30億円程度では”トントン”なのかもしれない。ちなみに、日本映画の製作費最高額は、角川映画『天と地と』の50億円だとか。

「一般的に製作費と言われる数字には、宣伝費なども含まれています。当時の角川映画は、フィルムメーキングよりも多くの金を宣伝に回していましたから、自局でパブのゴリ押しをするフジ映画とは、単純には比べられません」(前出・関係者)

 関係者の言う「パブ」とは、「パブリシティ」と呼ばれるPR活動のことで、基本的に代金を支払わず「情報」として各種媒体で扱ってもらい、露出効果をはかる。自社番組を使えばパブ打ち放題のフジテレビは、露出量や内容において大きなアドバンテージがあるというわけだ。

 今回のアマルフィでも、公開に合わせて尋常ではない量のパブ露出を展開。出演者のゲスト出演はもちろん、『もしもツアーズ特別編 映画”アマルフィ”公開記念!イタリアグルメ&絶景ツアー』『アマルフィ前夜祭SP ホンネの殿堂!!紳助にはわかるまいっ』『トリビアの泉 映画「アマルフィ 女神の報酬」で久しぶりに「へぇ」』など、人気番組でアマルフィ絡みの特別企画を集中投下。「織田裕二傑作選」と題して『踊る大捜査線 THE MOVIE』や『県庁の星』オンエアしたり、天海祐希のドラマ『BOSS』を再放送したりするのも、当然、アマルフィへの関心を喚起するため。こうなってくると、洗脳にも近い?

 実際、テレビ局の宣伝力を生かしたヒット映画作りには、業界内から批判の声もあがっている様子。

「通常、映画配給会社は、多額の宣伝費をかけてテレビスポットの枠を買っている。大作になれば宣伝費は10億円以上もざらですが、そのうちのほとんどがスポットCM分。それだけテレビというのは宣伝力の強いメディアなんです。関連作品として過去のドラマを放映し、映画タイトルを冠した特番を組めば、効果はスポットCMと同等かそれ以上ですよ。独禁法的観点からも、テレビ局主導の映画作りというのはどうかと思いますよ」(大手配給会社宣伝担当)

 媒体を持たない者のヒガミも多分にあるのだろうが、ネット上の反応を見ても、「公共の電波を使って自社製品を宣伝している」など、過剰な煽りに辟易としている者は少なくないようだ。一般ユーザー目線からもフジ映画の手法は、いささか目に余るフィー?

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