本当は恐い、つけ爪&スカルプチュア(後編)

ネイリストが警告! 爪トラブルを回避するケアとは……

2009/06/23 18:20
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ネイルサロンは爪の健康を見る場でもあるよう。photo by
Two Bike Minimum from flickr

(前編はこちら)

 前編では専門医に爪トラブルの現状について語ってもらいましたが、ネイリストの技術不足がトラブルの一因であることが判明。先生の話を受けて、実際にサロンで働くネイリストにサロンでの実情やケア方法などを聞きました。

――ネイリストの技術不足が爪のトラブルの一因と言われていますが、その点についてはどう思われますか?

ネイリスト 確かに技術不足という点もありますが、お客様側の責任も半々です。

――半々とは?

ネイリスト ネイリストは医者ではないので、もし爪にトラブルを抱えたお客様が来店されても「爪に病気があるようですから、施術はできません」とは言えないんですね。遠まわしに「今は爪が弱っている状態なので、施術はやめておいた方がいいかもしれません」と、やんわり言うのが精いっぱい。特に水虫感染している人は自覚症状が無い場合が多く、「いいからやってちょうだい!」と言われたら、こちら側としても断れないのが現状なのです。もし断ったとしても、クレームの原因となりますし……。

 また、爪の質も個人差があります。爪が浮く(スカルプやジェルと爪の間に空気が入る)ことによってグリーンネイルなどのトラブルが発生する訳なのですが、爪が浮きやすい体質や、生活環境の方はトラブルを起こしやすいのです。

――爪が浮く人はどんな体質なのですか? またどんなことが爪が浮く原因に?

ネイリスト 爪の長い人は爪が動きやすい分、浮きやすいのです。また、意外に思われるかもしませんが、汗をかきやすい人も同様。爪も汗をかきますので、爪が浮く原因となります。

 またお風呂などの酸性洗剤が爪には大敵。触る時にはゴム手袋をつけるなど、気をつけることも必要です。ほかにも、温度の上下で爪が収縮するので、お風呂に入る時には湯船に手を浸けないなどの注意も必要です。

 それらをクリアすることが第一条件。さらにエタノールで消毒し、オイルで保湿するなど、ちゃんと管理をしてればトラブルになりません。

――そんなにもケアをしなければいけないんですか? それを実際にやっている人は少ないような気が……

ネイリスト トラブルの中には確かにネイリストの技術不足もありますが、上記のようなケアをできるお客様でない場合、トラブルを起こしやすいと思います。「施術から1カ月後に爪の状態を確認する為に来店してください」とお願いしても、来店されないお客様もいらしゃいます。1カ月以上放置したら、カビのトラブルはおろか、爪が折れる原因にもなります。最悪の場合、生爪がはがれることも。

 また、1カ月ごとに施術を希望されるお客様がいますが、ジェルネイルの場合はやり続けると爪が変形してしまいますので、たまには爪を休ませてあげることも必要です。

――1番爪に負担のかからないオシャレは?

ネイリスト 一時は爪磨きなんかが流行ってましたけど、あれも爪を削る行為ですからね。一番負担のかからないのは、お風呂上がりに爪が折れにくいスクエアオフで長すぎず短すぎない程度にカットすること。カット部分はヤスリをかけて、甘皮処理をした後にベースコートとトップコートを塗り、オイルやハンドクリームを塗って保湿。シンプルなおしゃれが一番ですね。

――やはりシンプル・イズ・ベストですか。ありがとうございました!

 皮膚科の先生もネイリストの方もシンプルな状態を勧めていました。ネイルブームの昨今、「オシャレしたい!」「キレイになりたい!」と思う心と、爪の健康状態のバランスをとる必要がありそうです。

 いざという勝負の日は、着脱簡単なつけ爪やマニキュアでおしゃれを楽しむのが負担がかからなそうです。爪の病気になっちゃったら、おしゃれどころじゃありませんからね。くれぐれもこの梅雨時期、菌に感染しないように清潔に保ちましょう。
(華群サキ)

Zwilling ツインSネイルクリッパー

つめ切りではなく、ネイルクリッパーですので。

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最終更新:2020/02/04 18:10