[連載]亀井百合子の「オシャレな女に憧れて」

草なぎ剛も叶姉妹も……やっぱり”いい人”だから大目に見たい!

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叶姉妹だって人工(?)だけど人間だもの

 もういいかげん飽きたと思うが、SMAP・草なぎ剛の件。”日本一のアイドルグループ”といわれるSMAPなんだから、オフは美女といっしょに隠れ家イタリアン(発想が古くてすみません)でVIPな扱いを受けてるんじゃないか……と思っていたのだが、一人で居酒屋で焼酎飲んで泥酔して公園で叫ぶこともあるんですね。逮捕から会見まで、小出しにされた草なぎメンバーの情報は、どれもこれもいい意味で「SMAPなのに……」というものばかり。人間味にあふれていた。今回の騒動でより親しみが増したと感じた人も多いのではないだろうか。

 いちばん気になったのは、脱いでまとめられていたという私服。報道によると「トレードマークといえるジーパン、ジージャン」、それに「ポーチ(ウエストポーチという説も)」とのことだが、いったいどんな格好だったのだろうか。オシャレで有名な草なぎなのに、頭に浮かぶのは光GENJI……。

 まあそれはおいといて、草なぎとは逆に、表向きはリッチを装っているが私生活はそうでもなさそうと思われるタレントもいる。叶姉妹である。叶姉妹は、経歴から顔からボディから、何から何まで人工姉妹だ。テレビに映る姿はたぶん「虚像」。誰もがそう思っている。だが、「それはウソだ!」と指摘するのは野暮だということも、多くの視聴者は心得ている。本当はどんな生活をしているのだろう。オリジン弁当とか食べてんのかな。メンズは稲●素子事務所所属かな。そんな想像をしながら鑑賞するのが叶姉妹の楽しみ方の一つでもある。

 だから、叶姉妹が公式ブログ「ABUNAI SISTERS」を開設したのは、文字通り危ない賭けと思われた。どこかのほころびから”生活感”や”人間味”が垣間見えて、叶姉妹の想像をかき立てるミステリアスな部分が失われてしまうのではないか、そんな恐れがあった。

 開設から3カ月余り。叶姉妹のブログは、案の定人間味にあふれるブログに成長していた。しかし、それは叶姉妹にマイナスになるどころか、イメージアップにつながる人間味だった。アメブロのブログランキングではいつも上位。ブログを読んでファンになったという人も少なくない。

 出だしはいつも「わたくし達のラブリーK・Bの皆さん」。「K・B」とは「叶ベイビーズ」の略である。叶姉妹のユニットコンセプトであるセレブ感はそのままに、美容情報やセクシーショットを織り交ぜつつ、”叶恭子が焼鳥で2本食べるものはどれか”といったクイズを出してコメント欄から答えを募集したり(答え:皮)、読者の悩み相談に乗ったり……ファンへの気配りが過剰すぎるほどいっぱい。合間合間にヘタな官能小説が挟まれているのもご愛嬌。叶恭子が書いているのかと思ったら、ちゃんと作家が書いているらしい。そんなトホホも含めて、ここかしこに叶姉妹のセレブ(笑)らしい鷹揚な人柄がにじみでている。

 もちろん、叶姉妹に限らず芸能人はみな虚像である。”人柄”といってもそれがその人の本当の”人柄”かどうかなんてわからないし、ブログもスタッフが書いているのかもしれない。だとしても、である。友人のお別れの会で着た喪服のブランドを紹介したり、子どもの粗相を親バカ丸だしで書き綴ったり、たった数十行のブログですら悪いイメージを持たれてしまうタレントが少なくない中で、叶姉妹のブログは”作りモノ”だったとしても完璧だ。

 考えてみれば、叶恭子も暴露本が出版されたり、父親に傘で殴られたり、実の妹が持ち逃げしたり、最近ではドイツ人男性にプライベートセックスを暴露されたり(これは武勇伝?)……これまでもいろいろとほころびはあった。その都度、「叶姉妹も苦労してるんだな」と嘲笑まじりの扱いを受けたが、大きなダメージになることはなかった。というか、笑われてもバカにされても、涼しげな顔で現れる”苦労姉妹”の打たれ強さに、憧れさえ感じた。

 アイドルだ、虚像だと言っても、やっぱり最後はその人の人間性が見たい。「なんだかいい人そう」。そう感じられれば、多少のイタタな部分は大目に見られる。それは、タレントでもイッパンジンでも同じことですね。……そう考えると、草なぎ剛もきっと大丈夫なんじゃないかな。
(亀井百合子)

亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。

『KOKO』

映画にからめた写真集。K・Bのみなさんは買ってね☆

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