テレビ業界で働く女子の座談会(後編)

激務・薄給・結婚できない それでも私たちがテレビを離れられないワケ

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■「女はおもしろくない」 いまだ根強い女性軽視の文化

――テレビ業界は男性が8割以上ということもあって、男性権力がかなり強いと聞きます。実際に現場レベルでも男女の壁は感じるのでしょうか?

A 昔に比べたら、女性スタッフの数は多くなったよね。今、テレビの視聴者は女性が多いから、女性の観点でテレビを作るべきだって、みんなわかってきたのかも。

C 確かにADは女性の数が増えてきてるかもね。女の子のほうが、男の子より辛抱強いし。逃げちゃうのは男子のほうが多い気がする。でも、まだまだ圧倒的に男性が多いし、やっぱりこの世界”つながり”じゃん。飲みに行っても、男は男の世界ができあがっちゃう。二次会とかでキャバクラに誘われたり、風俗に一緒に行ってコミュニケーションを図れるっていうのはデカイよ。

B 合コンとかも、男性スタッフにとっては仕事上の出会いの場でもありますもんね。反対に女性スタッフは呼ばれませんもん。女の子に手を出してるところを見られて、変なウワサ立てられるのを怖がってるみたい。

A あと、「女はおもしろくない」っていう固定観念はいまだにあるよね。

B あるある! 私、本当はバラエティ番組をやりたかったんですけど、番組のおエライさんが「女は入れるな」って。ひどくないですか? やっぱり、女がバラエティって難しいんでしょうか?

C バラエティはほんと男の世界だよ。プロデューサーにしろ、タレントさんにしろ、「女はつまらない」って思っている人は実際多いよね。特に作家は男ばかりだもん。お笑いの番組なんて視聴者は女性が多いのに、作ってるのは男性作家ばかりだし、女がメインの番組でさえ、男しかいないよ。

A 不景気もあって今、テレビって転換期に来ていると思う。だからこそ、女性の視点ってすごく求められてるって感じるし、それがテレビを変えるきっかけにもなる気がする。そのへんを男性陣にもわかってほしいよね。

■仕事をとるか、幸せをとるか? 30代独身が当たり前の恋愛・結婚事情

――マスコミ業界っていうと、男性はモテモテのイメージがありますが、女性はどうなんでしょうか?

A はっきり言って、まったくモテない(笑)。

C いや~、女の子はほんとモテないよね。CAとか看護士と違って、ADって別にステータスにならないし。合コンもあまり呼ばれないなぁ。反対に男性は、テレビ業界で働いてるってだけでブランドになるから、モテモテみたい。ブサイクでも威張っちゃってるんだから。

――社内恋愛はどうなんでしょう? 身体で仕事をとったりとかって、実際にあるんですか?

B 噂では聞きますね。P(プロデューサー)のお気に入りをAP(アシスタント・プロデューサー)にするっていうのはよく聞きます。

C APって、綺麗な子多いよね。化粧とか身なりとかで、ADかAPかはっきりわかるもん。うちの局にも、そういうキャラで仕事してる子はいるけど、APだけじゃなく契約社員とかアルバイトとかの子たちもキレイにしてて、局員を狙っているのがバレバレ。まあたいていは、ヤリ逃げされて終わりだけどね(笑)。ADもよく狙われるんじゃない?

B ディレクターとADの不倫は多いですよね。現場ではすっごい厳しくして、編集の時とか二人っきりになるとすごく優しくなるから、ADの子がだまされちゃうんですよ。精神的に追いやられてますから。

――結婚している人もやっぱり少ないんですか?

A 私の会社に女性が30人くらいいるんだけど、結婚しているのは片手で数えられるほど。子供がいるのなんて、一人だけだよ。出会いがあるかどうかもそうだけど、仕事との兼ね合いで結婚しない・できない人が多いんじゃないかな。やっぱり、男性側がこの仕事を理解してくれないと、なかなか付き合っていくのも難しいから。

B 私、この仕事を始めてすぐに彼氏と別れちゃいました。生活は不規則だし、家には帰ってこれないしで、「夜中の1時から打ち合わせっておかしいだろ!?」ってキレられて……。でも、普通の感覚からしたらそうですよね。なんか、一般企業の人とは結婚どころか付き合うことすら無理って感じがします。

C そうやって、気づいたら30手前とかになってたりするんだよね(笑)。結婚だけならまだしも、子供ができたらさすがに辞めざるを得ない気がするなぁ。有給なんてとれる雰囲気じゃないし、子供になにかあるたびに家に帰ってちゃ仕事にならないしね。30歳がひとつの区切りだと思ってるから、このままこの仕事を一生続けていくのか、それとも、結婚を考えてシフトチェンジするのか、すごく迷うよ。

B あと、正直お金の面も……。私の友達は派遣社員が多いんですが、9時~17時できちっと仕事終わって、それで私よりずっと稼ぎがいいですから。時給にするとコンビニ以下だし、なんか切なくなっちゃいますよね。今遊び盛りなのに、あたしなにやってるんだろうって……。そのへん、局員さんは恵まれてるんじゃないですか?

C まあ確かに、制作会社と比べると3倍くらい違うっていうよね。ADなのに車買ってる子とかもいたし。それでも、最近はボーナスカットがひどいよ。もう、以前みたいなバブル状態には戻れないんじゃないかな。

A お金のためじゃなくて、テレビが好きじゃないとやっていけいない仕事だからね。まだこの業界に残ってるってことは、結局、男よりもお金よりも、仕事が好きってことなんでしょ。

C 現場は忙しいけど、毎日が楽しいもんね。でも、私は結婚するまでは制作で良いけど、結婚してからは家族の時間も大切にしたいから、部署移動はしたいな。

B 私はまだ悩みます。仕事が好きだから、続けていきたい気持ちもありますけど、お金の面にしろ、精神的・体力的な面にしろ、辛いことが多いですから。

A 方向転換するなら早いほうがいいかもね。あたしは今さらほかの業界にはいけないしなぁ~。朝9時に出社するくらいなら、今の生活を選ぶよ(笑)。

『仕事を大切に、転職は慎重に。~自分の仕事を見つめ直す42のスタイル~』

すぐ辞める人って、どこ行っても続かないよね。

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