[TVツッコミ道場]

すべることすら笑えない『はねトび』北陽・伊藤のゼロっぷり

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師匠のブログ「いとーちゃんぷる~」

 今回は北陽の伊藤さおりという存在に、ツッコませていただこうと思います。

 見た目もキャラもキョーレツな相方・虻川美穂子の一方で、あくまで”フツー”がウリの、伊藤ちゃん。いや、ウリにしてるかどうかは分からないが、まあ、”フツー”にしか、見えない。

 この普通っぽさ、素人っぽさが味になるといった類の方向にも行っておらず、どこまでも空気のような普通さでそこにいる、ということが多い。

 北陽のレギュラー出演する番組『はねるのトびら』(フジテレビ系)では、なんとかそんな伊藤ちゃんをうまく活かす方向にと考えたのだろう。「ゼロ師匠」という、すべてが「ゼロ」というキャラを与え、人気芸人と絡む(結果的に絡まれた相手がヘンな空気になり、炎上してしまう)コーナーを展開している。

 が、このゼロ師匠、これがまた、噛むわ、広げないわと、見るたびリアルなゼロっぷりで、笑いもゼロ。フットボールアワーの後藤や、雨上がり・宮迫も、すべらされたことが何のおいしさにもつながらない、まさに「ゼロ」の領域。

 たとえば、イチゴを手に、「イチ、ゴ、ゼロー!」って言われたり、いきなりキッチンペーパーをおでこにくっつけられたり。そんなボールを返せる芸人なんて多分いない。まだ鳥居みゆき的な、絡む必要がない相手なら、かろうじて成立するかもしれない。が、なまじ実力あって返すことも絡むlこともうまい芸人に、この「消える魔球」のようなカラッポなボケを投げたところで、誰も得することがない。

 師匠の新たな犠牲者になったのが、ブラックマヨネーズ。3月11日の『はねトび』では、3月半ばの放送というのに雪だるまの衣装で登場するなど、何もやっていないうちに「できない子」オーラを振りまき、冒頭からブラマヨを暗い顔に。案の定、ブラマヨも何もすることができないまま、師匠のやりっぱなしボケの犠牲者となったのだった。

 あらためて考えてみると、『はねトび』はドランクの鈴木、ロバート馬場・山本など、芸人として「空気」化しやすい率が高い番組だ。ワッキーや、山崎邦正、狩野英孝のように、すべったギャグがいじりやすい方向に着地するタイプでもなく、「普通のOL」であることを最大限に活かしきった大久保さん(オアシズ)のような太い神経があるわけでもない。

 ゼロ師匠も、バレンタインや飲み会の報告なんかをしているブログなどを見ると、やっぱり「普通」の感覚の人なんだと思う。普通にいい人。北陽の他のレギュラー『はなまるマーケット』(TBS系)でも、「一般観覧者か!」的に空気化していることが多く、虻川ひとりがしゃべっているという図をよく目にする。

 普通であることやゼロであることをうまく活かせば十分武器になるかと思うが(『はねトび』スタッフも、それを狙ってると思うし)、ゼロ師匠には、まだあんまりゼロの自覚がない、そんな気が……。

 ゼロには何をかけてもゼロ。師匠を見ていると、そんな基本的な算数が毎回頭に浮かんで、切ない気持ちになる。しかし、ゼロは、「無」である一方で、すべての「始まり」という意味合いも持っている。がんばれ、ゼロ師匠。
(太田サトル)

『はねるのトびら IV 』

昔の方が緊張感があった?

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