[TVツッコミ道場]

アカデミー賞監督を放置しても、『とくダネ!』がヨイショしたいのは……

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『とくダネ!』と言えばこの方

 今回ツッコませていただくのは、2月26日の朝の情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)。

 ゲストに招かれたのは、『つみきのいえ』で米アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した加藤久仁生監督。

 紹介された監督が、スタジオに入ってきたそのとき。

「初めて見たー!」

 と、眞鍋かをりが絶叫。初対面かもしれないが、その人に対して「初めて見た」って。と思ったところが、スタジオ出演者が、監督が携えてきたオスカー像を手にとって、横に順番にまわしてしげしげと眺めたり、重さを確かめたりと大盛り上がり。「初めて見た」のは、監督本人じゃなくて、そっちかい! 興味があるのは、「実物の監督」ではなく、「実物のオスカー像」。そんなわけで、しばし加藤監督、放置プレイ状態に。


 その後、アカデミー賞受賞の秘話や加藤監督のこれまでの歩みなど、両親へのインタビューなどもはさみつつ、とりあえず「お約束」の構成で番組は無事進んでいった。異変が起きたのは、番組が入手した、監督の若い時代の写真を紹介した時。

「監督は、アマチュアバンドでドラムを担当されてたそうなんですよ」

 笠井信輔アナが言う。そして、

「ということは……?」

 ということはって、言われても困るが、そうフられて、一人とても嬉しそうにしている男がいた。そう、番組MCの小倉智昭だ。なんでそんな流れを作っちゃうのかわからないが、つまり笠井アナは「バンドをやってた小倉さんだって、アカデミーとれちゃってたり!?」ということが言いたかったわけである。

 小倉がかつて、バンドをやっていたということは、若いころの自慢話のひとつとして、時折語られることではある。だからといって、”ミュージシャン・小倉”というものは、別に「元」をつけたり、前職というほどの肩書化しているほどのものではないはずである。なのに、「小倉さんも、もしかして……?」って、なんだ、そのヨイショ。

 当の「小倉さん」も、「何!? じゃあ、まかりまちがえば、今ごろコレ持ってんのは……」と、至極ご満悦なご様子だが、そんなまかりまちがいは、ない。それでも出演者はそれで盛り上がり、そんなわけで、加藤監督、再び軽く放置プレイ。

 かねてから、なにかといえば、ことあるごとに必要以上に小倉を持ち上げる、笠井の「小倉さんラブ」。もちろん他の出演者の多くもそうなのだが、とにかく「小倉さんを喜ばせたい!」という姿勢が強すぎて、地方企業のワンマン社長とイエスマン集団みたいに見えてしまうことは、結構ある。時々やってる、朝から懐かし系のアーティスト招いて歌ってもらう『朝のヒットスタジオ』とかいうコーナーも、確実に、視聴者向けというよりも、「小倉さんが聴きたいから」という意味合いの方が強いはずだ。ニュースに芸能に、見識をいただいて、「さすが小倉さん」と言えれば、いい。

 世界的な快挙よりも、小倉さん。『とくダネ!』という世界の中では、何がより大切なのか、それがよく分かった朝でした。
(太田サトル)

『とくダネ!朝のヒットスタジオ Vol.3』

商品化されているのも驚き

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