外見オンチ応援カウンセラーの「脱・恋愛オンチ」 第9回

徳井が求めたのは「潮田の面影」!? スポーツ界の”顔の勝ち組”たち

2009/02/10 11:45
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“イケメン”を夢中にさせたのはこの笑顔
『オグシオ公式写真集 ROAD TO BEIJING』
(小学館)

――美人でない人=外見オンチが、「美の格差社会」の中で、自分らしく生き抜くためにはどうすればいいのか? そこいらの美人だけが取り柄のエッセイストには書けない建前抜きの恋愛論。

 チュートリアルの徳井義実と女優の夏川結衣との通い愛が、写真週刊誌「フライデー」(2月6日発売号)で発覚した。「ドラマ共演から10カ月──吉本屈指のイケメン芸人が大物女優と本当の恋人に…」「”通い密愛”撮った!」と報じている。

 徳井は先月、バラエティー番組でバドミントンの潮田玲子選手にフラれたことを告白している。

 「お笑い界最高のイケメン」とされる徳井。これもブサイクが定番のお笑い芸人の中での評価であって、”最高”のイケメンとはわたしには思えない。といっても、単なる好みの問題かもしれないが……。


 イケメン徳井は、きっとモテ男だろう。だったらなんで潮田選手? 7歳も年上女性の夏川結衣? と思ってしまった。だが、よく見ると二人は雰囲気が似ている。きっと、徳井好みの顔なのだろう。

 お笑い界同様、スポーツ界でも見た目がいいと、そちらにフォーカスする。

 バドミントンのオグシオ(小椋久美子&潮田玲子。08年にコンビ解消)も、プロビーチバレー選手の浅尾美和も、「美のヒエラルキー」の下方にいたら、ここまでフォーカスされることもなかった。モデルばりにグラビアに出ることもなかった。

 オグシオは写真集を出版し、ビーチバレーの実力では万年3位といわれてきた浅尾も写真集、DVDを発売し、それぞれバドミントン、ビーチバレーの宣伝活動に貢献している。

 浅尾は五輪出場を逃したものの、昨夏、日本テレビで五輪キャスターを務めていた。最初「このキャスター誰?」と思ってよく見ると、浅尾だった。服を着たら、ごく普通の女性にしか見えなかった。

 今年になって、潮田は桂由美ブライダル東京コレクション、浅尾は桂由美パリ・オートクチュールコレクションに出演するなど、本業以外での活躍も目立つ。

 ビーチバレーで、浅尾とペアを組んでいる女性の顔をわたしは覚えていない。北京五輪日本代表の佐伯美香・楠原千秋ペアの顔すら知らない。バドミントンの女子ダブルスで、末綱聡子・前田美順ペアが北京五輪に出場していたことを、オグシオが負けたニュースと一緒に知った。それも世界ランク1位を破り、メダル圏内に入りそうだったからだ。

 オグシオコンビ解消後、小椋、潮田とペアを組んで試合をしている選手の顔を見たいのだが、メディアはなかなか映してくれない。

 メディアは「スポーツができて、美人」ではなく、「まず美人で、スポーツもできる人」が欲しいのである。まず、顔の「勝ち組」を探すのが日本のメディアだ。

 場合によっては、スポンサーがらみのこともあるだろうが、最初にフォーカスするのは「見た目」である。これは、フィギュアスケートを見ていてもかなり露骨だ。

 北京五輪開会式で、口パクの女の子の陰で歌った女の子も同じケースだ。世界の表舞台に出るのはかわいい女の子で、歌のうまい女の子はゴーストシンガー「顔のない女の子」である。

 わたしの周りでも「顔のない女の子」のことを、「あの子は、歯並びが悪いから」という男性もいれば、「だって、ブスだもん」とバッサリ切った男性もいた。小さいときからすでに、美人と「外見オンチ」では進むべき道が違っていることが、はっきりとわかる世界的出来事だった。五輪報道でいちばん興味深いニュースだった。

 美人はわかりやすい。美人かそうでないかは数秒で判断できる。メディアが美人好きなのは、彼女らには、わかりやすさによる「場の支配力」があるからだ。

 メディアが顔で勝ち組のスポーツ選手をちやほやするものだから、彼女たちは本業以外で目立っている。だが、芸能界で継続的に活躍している人はなかなか思い浮かばない。やはり餅は餅屋。ほどよい勘違いを持って、”旬な女”としての時期を過ごす程度だと思っていたほうがよい。
  
 さて、徳井義実と夏川結衣の通い密愛カップルだが、アラフォー世代、かつ恋愛オンチ組のわたしとしても、うらやましさ半分、応援半分の気持ちだ。と言いつつも、徳井の次の恋愛相手が発覚するとしたら、きっと似たような顔の女性に違いない……とも思っている。

 顔は、恋愛にとって重要なファクターの一つである。

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山中登志子(やまなか・としこ)
1966年生まれ。編集家。占いスペース「桜」(新宿西口)、「通販あれこれ」経営。お茶の水女子大学卒業後、リクルート「就職ジャーナル」、「週刊金曜日」編集部に在籍。200万部ベストセラー『買ってはいけない』の企画・編集・執筆者。『外見オンチ闘病記』(かもがわ出版)出版後、外見オンチ応援カウンセラーとして活動開始。最新の共著に、スピリチュアルカウンセラーの”ホンモノ度”を格付けした『第2の江原を探 せ!』(扶桑社)がある。(※占いスペース「桜」でご予約の際、「サイゾーウーマンを見た」と言っていただいた方は、どの先生の鑑定も10%OFFになります)

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最終更新:2019/05/17 21:03
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