[TVツッコミ道場]

奈美悦子密着番組が、”雑穀”通販番組に!?

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奈美悦子著『雑穀きれいレシピ』

「この番組は、さまざまなジャンルで強烈なこだわりを持ち、輝きを放つ、今、最も注目される旬の人物の仕事や生活に密着します」(番組HPより)

 今回は、そんなテレビ東京系の人物密着ドキュメンタリー『ソロモン流』、1月18日の回にツッコませていただきます。この日クローズアップされたのは、女優・奈美悦子。奈美悦子のひと味違うこだわりとは、一体何なのか。

 それは、「雑穀」。奈美悦子といえば、雑穀。自分が知らなかっただけかもしれないが、どうもそういうことになっていたらしい。「雑穀アドバイザー」の資格をもち、雑穀の本も出版、コンビニでもお弁当やおにぎりなど、「奈美悦子雑穀米シリーズ」という奈美プロデュースの雑穀アイテムが続々登場していて、とにかく雑穀のエキスパートなのだ。それはいい。しかし、番組の映し方というか、編集の仕方が、別のジャンルの番組に見えて仕方なかった。


 いきなり冒頭で、「身体は正直で、結果は出てきますから、絶対」と、大きくうなずきながら熱く語る様子が映り、アレ? と思う。「個人の感想です」的なテロップが画面隅に出ていないか、フリーダイヤルの番号が表示されていないか、思わず確認してしまった。とにかく通販番組的な空気なのだ。

 芸能界の中にもファンが多い奈美さんとして、「奈美教ですから」と室井佑月が熱弁をふるえば、KABA.ちゃんも、「すごく自分に正直」と、立て続けに独り語りのコメントが流れるくだりも、通販的。カメラ目線でなく大きくうなずきながらの熱い独り語りがきっと、「使用者の体験談」的な空気にしているのだろう。しかも、最近はコアリズムの通販でおなじみの杉本彩まで登場しちゃって、ますます通販色が強くなる。「やずや」あたりがスポンサーで、雑穀米のCMが流れてくれるほうが、しっくりくる。

 その後、撮影現場の様子が流れ、仕事に対するポリシーを語ってもらうなど、この種の密着番組らしい場面になったが、「もう一つ大きな仕事がありました」(ナレーション)と、メインのテーマである「雑穀」の話に。

 すると、奈美そっちのけで、今度は「雑穀のイメージは?」という街頭インタビューに。「体に良さそう」とか「お米とは違った味だから好き」とかコメントをもらって、またまた「個人の感想です」が出てそうな流れに。さらに、大学教授の解説まで入ってきて、いつの間にか、雑穀に密着しちゃってるよ、雑穀ドキュメンタリーになってるよ、奈美さんどこ行っちゃったの!?  と思ったところで「雑穀は私にとっては無くてはならないものです」と、シメのコメントをつとめるような使われ方で再登場。

 雑穀の魅力も、これでかなり伝わったはずだ。うまくまとまった、と思ったところで「奈美さんは福岡県久留米市をたずねました」と場面が転換。今度はどんなところを訪れるんだろうと思って見ていると、たずねた先は雑穀専門会社。どんだけ雑穀に密着するんだよ、どんだけ雑穀押しなんだ、ソロモン流。

 中盤、ようやくデビューから現在に至るまでの経歴などがダイジェストで流れ、奈美悦子メインの「人物ドキュメンタリー」らしくなったかと思っていたら、病気の話になって、「そこで出会ったのが、雑穀」……負けました。

 病気が完治したくだりで、とうとう必殺のフレーズ「奈美さん個人の感想です」のテロップが。そして、CMをはさんで流れたのは、奈美悦子が紹介する「雑穀温泉宿」にオススメの「雑穀レシピ」。番組案内人の船越英一郎までが自然食カフェで雑穀食べたりして、どんな流れになっても雑穀に戻ってくる。雑穀密着は、つづく。

 いやもう、奈美悦子が本当に雑穀を愛していて、雑穀との出会いに感謝しているのはよく分かる。それはそれは、真摯な向き合い方なんだろう。とりあえず、雑穀レシピはどれもうまそうだったし、雑穀の魅力はよく伝わりました。

 ついでに、番組タイトル『ソロモン流』。どういう意味なんだ、これ。
(太田サトル)

『雑穀きれいレシピ』/奈美悦子

“雑穀生活”の入門書

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