[TVツッコミ道場]

芸人が歌う姿を見せられるだけの番組、もう14弾だそうで

 今回ツッコませていただくのは、1月27日に放送されたフジテレビ系のバラエティー番組『カスペ! お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル第14弾』。

 ”第14弾”にまで達しているということ自体、驚きだが、さらに驚きなのが、「本業の『お笑い』ではなく、『歌がうまいのは誰か?』を勝ち抜き戦で勝負する」と謳っているだけあって、リアルに全く笑いがないこと。

 ものまね番組のほうでは、正統派のものまね芸人が登場する日テレの『ものまねバトル』が終了。フジテレビ系で吉本主導の「ものまね」とは名ばかりの”芸人ネタ見せ番組”が生き残るという、”ものまね暗黒時代”の現在。その一方で、どういうわけか「芸人が集まって単に歌を歌うだけ」という芸人カラオケ大会のほうは、いまだ健在なようで……。


 「そっくりに歌う”上手なだけ”のものまね」はなかなか受け入れられないのに、「たいしてうまくもない芸人の歌」は受け入れられちゃうのが、世の皮肉。

 選曲がまた、旬でもなく、芸風とリンクするでもなく、ギャップが楽しめるでもなく、単に「芸人の顔を捨て、プライベートで十八番としている数曲の中から、カラオケの高得点をはじきだしたもの」をガチで選んでいるようにしか見えないのも、困りものだ。

 たとえば、「クールポコ」が男臭いさらし姿と腹巻姿を重ねて「天才バカボン」を歌うとか、ギャップとして聖子ちゃんを歌うとかなら成立するかもしれない。けど、微妙な歌声でゆずの『夏色』って……。

 唯一、安達祐実と離婚したばかりのスピードワゴン・井戸田が、タイムリーなチャゲアスの『ひとり咲き』を歌ったことは捨て身のギャグのようだったが、それ以外は、「おもしろい」「つまらない」以前に、「どういう見方をしたら良いのかわからない」というのが正直な感想である。

 しかも、他の番組では日ごろ、自由な言動を見せている司会のくりぃむしちゅー・有田が、あからさまな斜め下目線でカンペを見ながら、「では、ここでちょっとネタが見たいですね~」と若手芸人たちを持ち上げるのも、なんかウソくさい。

 笑いもなく、感心する部分もなく、どうやって見たら良いのだろう……とずっと着地点を探っていた。すると、そこでたどり着いた結論は、かつて年末などにやっていた「力士や野球選手の歌合戦」とソックリだということ。

 あれがいつの間にか終了し、現在は「野球」「相撲」よりも、「芸人」というコンテンツのほうが単純に数字をとれるっていうことなのかもしれない。
(田幸和歌子)

ゆず「LIVE FILMS WONDERFUL WORLD」

クールポコに歌われるなんて……

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