「ミシュラン」に任せておれん !? ”日本発”のレストラン格付け本登場

2008/11/28 22:20
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フードアナリストの眞鍋ちゃん、今度は”食ドル”に転身?

 先頃08年度版が発売された『ミシュランTOKYO』の内容が賛否を呼んでいる中、否定するだけではなく、だったら日本人が納得する格付け本をつくってしまおうという試みが行われるという。”日本初のレストラン格付けガイドブック”と銘打たれた『アテナイオス』の出版プロジェクトがそれだ。11月27日、出版発表記者会見が都内で行われた。

 「ミシュランTOKYO」に寄せれた批判の中で多かったのが、「日本人ではない調査員に、日本料理の良さがわかるのか?」というもの。日本人でなくては評価しがたい、料理の文化や美意識というものがあるじゃないかというのだ。「ミシュランTOKYO」がそもそも、外国人がつくった外国人旅行者向けのガイドブックというポジションならば、日本人が日本人のためにつくったレストラン格付けガイドブックが『アテナイオス』だという。

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表紙は、やっぱりミシュランを意識しちゃった !?

「これまでの評価付きガイドブックと異なるのは、フードアナリストという資格を取得した”食のプロ”が厳格に調査、選考を行う点。料理だけではなく、内装、サービス、安心感から総合評価を行います。さらに、この国の歴史や文化が生み出した”日本的感覚”を評価に加えます。たとえば、素材の旬や四季感、美意識、謙譲や謙遜の心が料理やお店に表れているかを見るわけです。まさに”日本初”で”日本発”のガイドブックです」(出版元であるアテナイオス株式会社代表取締役・横井裕之氏)

 ここで調査にあたるフードアナリストとは、食の情報を解説する専門家で、食への教養を培った約4000人が資格を取得しているという。味だけではなく、文化的側面からも評価するというガイドブックは、確かに斬新なものだろう。なお、会見では、10月20日にフードアナリスト4級の資格を取得したばかりというタレントの眞鍋かをりが、日本フードアナリスト協会のイメージキャラクターに就任したことが発表された。

 『アテナイオス』のエグゼクティブプロデューサー(編集長兼任)である加藤秀俊氏は「世界三大料理(フレンチ、中華、トルコ)に劣らぬクオリティと文化を持ち、全世界に広がった日本料理の深さを、日本人自身が再確認するための作業」と、同書制作への意気込みを語る。

 『アテナイオス』の発売は、09年の10月頃。発行部数は初版5万部、目標は30万部。掲載店舗数は250~300店を予定している。日本人は「海外からの評価」に弱いことも事実。日本人の手による格付け本は、「ミシュラン」の牙城を崩せるだろうか。

『東京いい店うまい店〈2009‐2010年版〉』

こちらもなかなかですよ。

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最終更新:2008/11/28 22:20
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