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外見オンチ応援カウンセラーの「脱・恋愛オンチ」第0回

交際相手から「1000万円出すから」と整形をすすめられた女の「新連載」

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女にとって、美は永遠の悩み......
photo by longingchainsme from flickr

 美人でない人=外見オンチが、「美の格差社会」の中で、自分らしく生き抜くためには、どうすればいいのか? そこいらの美人だけが取り柄のエッセイストには書けない建前抜きの恋愛論。今回は、本格連載前の"所信表明"。テーマは「美人かブスか......それはあなたが一番わかっている」。

 美人とブスの区別は、簡単である。「かわいいね」「おきれいですね」と言われたことがある人が美人。言われたことがない人は、美人ではない。ブス。美人でない人たちをひっくるめて、「外見オンチ」と呼ぶ。

 区別は、できるだけシンプルでいいと思っている。

 美人か、ブスかの二元論でわけて考えるとき、勘違い人間は別として、自分はどっちに属するかは本人がよーくわかっている。毎日さらしている持ち物である「顔」だから、自分の位置は物心ついた頃から、日々自覚していく。

 たとえば、「山中さん、個性的だから」「ひじょうに、いいお顔をしていますね」と言われることがある。つくづく日本語は豊富だと感心してしまう。いちおう誉めことばに聞こえるが、これらは、美人を否定することばだ。美人だったら、「おきれいですね」などとってもストレートである。まわりくどくない。

 男が、女から「いい人ね」と言われて、よろこんでいるのと同じだ。「いい人」と「いい男」では、雲泥の差である。

「外見オンチ」のほうが、表現のバリエーションが多い。それも、だんだん顔のパーツから遠ざかって、「すてきな髪型」「個性的」「やさしい」など、顔とは関係ない、表現になっていく。あるいは、そういった表現すらされずに無視、さらには、違いを見つけて楽しむ輩は、侮蔑的な露骨な表現をぶつけてくる。

 どっちとも言えないグレーゾーンもあるにはある。自分は美人サイドだけど、まだまだ自分の上に美人がたくさんいる、自分はブスサイドだけど、化粧やファッションで美人サイドにどうにか残っている「雰囲気美人」であるなど、「美のヒエラルキー」での自分の位置付けには、理由をつけたいろいろなバリエーションがある。

 美人の話題で盛り上がっているとき、「外見オンチ」はその会話に入っていても、何か感じる居心地の悪さ、違和感を持つ。置いてきぼりにされているといった感覚である。その場が、美人とブスの混在、美人中心、ブスばかりという状況でも、自分の位置、違和感も違ってくる。「外見オンチ」は、まず、空気を読まなくてはいけない。

 今日から、外見オンチ応援カウンセラーとしての活動をスタートする。このコラムでは、「美のヒエラルキー」が期待される社会、美の格差社会を「外見オンチ」が生き抜くため、恋愛を含めてもろもろのことを語っていく。外見オンチのための「脱・恋愛オンチ」コラムである。

 といっても、現在のわたしは、四十過ぎ、未婚、子どもなしの「負け犬」人生を突っ走っている。さらに、ここに、外見オンチが加わった「負け犬」人生である。

 つきあっていた男から「1000万円出すから」と美容整形をすすめられた悲しき過去、とほほなセックス体験など多々あり。「外見オンチ」でなかったら、こんな経験もせずまま、「1000万円」を"有効"活用させていただき、のほほ~んと暮らせていたかもしれないのに......。見た目と恋愛は、切っても切り離せないのだ。

 恋愛成功ハウトゥー話を期待したい「外見オンチ」のみなさんは、成功例を期待できそうにないわたしのこんなコラムを読むよりも、「anan」あたりの美のヒエラルキー上位組による恋愛体験談を読むことをオススメする。

 お金があるほうが、いろいろなチャンスが生まれやすいように、美人のほうが愛情を注がれやすい分、生きやすい。では、そうでない人たち=「外見オンチ」が自分らしく生き抜くにはどうするか──。この連載では、そんなことを、あれこれ語っていく。(山中登志子)

※第1回 「美容整形疑惑が尽きない あゆの顔が気になる」は近日アップ予定

山中登志子(やまなか・としこ)
1966年生まれ。編集家。占いスペース「桜」(新宿西口)、「通販あれこれ」経営。お茶の水女子大学卒業後、リクルート「就職ジャーナル」、「週刊金曜日」編集部に在籍。200万部ベストセラー『買ってはいけない』の企画・編集・執筆者。『外見オンチ闘病記』(かもがわ出版)出版後、外見オンチ応援カウンセラーとして活動開始。

『買ってはいけない』/「週刊金曜日」編集部


大論争を巻き起こした、良くも悪くも注目の一冊。


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